Catalytic Capitalを日本にも

官製ファンドが民業を圧迫することは避けなければならないと思います。ただ、新たな投資への化学反応を起こす触媒的な資金、Catalytic Capitalを拠出することには意義があると思います。

その新たな投資の分野とは、社会的インパクト投資。社会的課題に応えるインパクトを求めながらも、同時に経済的リターンも求める。日本の資本主義の文脈で言えば、現代的「論語」と「算盤」の合致です。

現在、伝統的なバイアウト投資にはたくさんの資金が流れ込んでいて、バリュエーションが高くなっている「バブル」という声も聞こえてきます。また、ベンチャー投資で(日本を除く)多くのユニコーンが存在しているということは、その分野にも潤沢な民間資金が流れ込んでいます。

ただ、2030年まで誰一人取り残さないという壮大な人類共通の目標であるSDGsと達成するには年間2.5兆ドルが不足していると言われています。あきからに、こちらでは資金不足です。

社会的インパクト投資は「慈善活動」と思う向きもあります。確かに、そのような文脈で同じ言葉を使う場合もあります。ただ、私が思う社会的インパクト投資とは社会的課題の解決と同時に経済的リターンを得ることは、新需要の発掘、新たな価値創造を目指している「革新的資金調達」です。

その大河をつくりために、官製ファンドが触媒的なCatalytic Capitalの役目を果たすことに政策的意義があると思います。

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