
人前で話すのが超苦手な自分が悟りをひらくまで
個人のアーティストとしてお仕事をさせて頂いていますが、その中でも講義・講演・セミナー・ワークショップなど、「人前で話すお仕事」も今では大事な収益源のひとつになっています。
とはいえ元々人前で話すのが好きだったわけではなく、むしろ人前に出るのが極めて苦手なタイプでした。
大学生の頃は20人の前で5分間ぐらい話すだけでも吐きそうに緊張していたのですが、
今では100人〜200人ぐらいの人の前であればあまり緊張せずに1時間とかでも普段どおり話せるようになりました(数千人規模、というのはまだ未体験ですが……そのうち挑戦したい)
「プレゼン」「トーク」と聞くとものすごく憂鬱&恐怖を感じていた自分が、「ちょっと飲みに行くか」ぐらいの感覚で人前に出て喋れるようになるまでに、心がけたノウハウやマインド的なものを簡単にまとめてみます。
高橋メソッドはあがり症の人でも確実にプレゼンが遂行できるのでおすすめ
まず様式的なことですが、社会人になって初めて100人の前でプレゼンしないといけなくなり震え上がった時の救世主になったのがRubyの父・高橋征義さんによる「高橋メソッド」です。
しゃべることをすべてスライドに書いているので、多少緊張してもただスライドにあることを淡々と読み上げるだけでそれなりにウケがとれます。アドリブで話すのが苦手な人の強い味方。
ご本人による解説スライドはこちら
自分を自分以上に見せようとしない、プライドは成長の邪魔になる
大学生の頃は「バカがばれるのではないか」と恐れて授業の際に人前で発言するのを避けていた時期があったり、社会人になってからも一流の研究者の方々のコミュニティや現代アートの専門家たち、経営者の前でプレゼンする時は「あー、無学がバレるなぁ…」と憂鬱になったりしたものでした。
ただ「アホさ、バカさ、素人具合も含めて個性やキャラクターとして楽しんでもらおう」と開き直ってからはあまり気にならなくなりました。「頭がいい人だと思われたい」というプライドよりも、「目の前の人に楽しんで帰ってもらいたい」というサービス精神を重視すると「こう思われたい・思われたくない」といった自意識が薄れて相手を楽しませることに集中できるのでお互いハッピーになれます。
また、自分よりずっと専門知識のある相手であっても、自分ならではの面白みや個性を提示すれば普通に面白がってくれるものだとわかりました。
すべての人に気に入られよう、ウケようと思わない
聴衆すべての人に好かれよう、ウケようとするとものすごくハードルが上がって緊張してしまうため、「100人の前で喋って、1人にでもめちゃくちゃ刺されば御の字」だと思うようにしています。自分が喋った内容を面白がってくれればもちろん嬉しいけれど、当然ながら人間いろんな人がいていろんな考え方があるので、すべての人に気に入られるのは無理であると悟ると気楽になります。
「自分の話でもしかしたら人生が変わるかもしれない誰か」をイメージして喋ると、ディープで本質に近い話が出てきやすいように感じます。
と、つらつら書いたものの、自分もまだまだ修行の身です。
喋り方ももっと、プレゼンテーションっぽい堂々としたロジカルな語り口でいければいいのになと思うことはあるのですが、自分が喋りやすいのが一番なので、普段どおり喋ってしまっています(滑舌が悪くて早口のオタク喋りなので聞き取りにくいと思いますが……ボイトレ行こうかな)
お互い頑張りましょう。よき舞台ライフを!
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