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幼児向けアニメとコラボするSDGs

私には幼稚園に通う娘がいますが、彼女の好きなテレビアニメにプリキュアとトーマスがあります。今年初めまで放映していた「Hugっと!プリキュア」は主人公が子育てをしつつ、プリキュアに変身してブラック企業の幹部たちと戦うストーリーでした。ESGを仕事としていることもあり、社会的なテーマを取り扱うこのアニメを私も娘とともに楽しく見ていました。

プリキュアは今年で放映開始から16年目だそうですが、その初代プロデューサーが今年の国際女性会議に登壇していたのも印象的でした。女性活躍やジェンダー平等はSDGsでも目標5として取り上げられています。

一方、きかんしゃトーマスはこれまで架空の島であるソドー島でストーリーが展開されてきましたが、この4月のシリーズからSDGsとコラボして主人公のトーマスが世界を旅する話となるそうです。既に放映された分だけでもトーマスが中国を訪れたり、これまでレギュラーだった機関車の一部の出番が減り、新たな女の子きかんしゃが登場したりしています。

私も大学でESGを教えていますので、身近なメディアを通してそれが伝えられるのが好ましいと考えています。ただ、これら未就学児を主要な視聴者層とするアニメでSDGsが語られることが望ましいのかと考えると、そうだと即答できないところがあります。彼らの主要な生活圏が家庭、保育園・幼稚園、習い事教室などに限られ、周囲の子供・大人との人間関係構築や言語・数理能力の向上で精一杯で、SDGsの掲げる世界的課題はまだまだ早いのではと娘を見ていると実感します。以前の投稿では日能研のSDGs解説書に触れましたが、SDGsについて考えられるようになるのは早くても小学生の中・高学年ではないかと考えています。

こうして考えてみると中学・高校といった10代向けの学際的なコンテンツの充実こそ望ましいと言えます。せっかく興味を持った生徒が自身で掘り下げて調べられるようなサポート体制がもっと必要なのかもしれません。

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黒田 一賢(株式会社日本総合研究所 スペシャリスト)

日本サステナブル投資フォーラム運営委員 青山学院大学非常勤講師 近著に『ビジネスパーソンのためのESGの教科書 英国の戦略に学べ』 ※執筆者の個人的見解であり、日本総合研究所の公式見解を示すものではありません。

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