ECB政策理事会の読み方【3分、要点解説】

ECBのQE(正式名称はAPP)に関しては「年内終了」が既定路線であり、それを9月とするのか12月とするのかが争点になっていました。7月を待たずに終了を宣言したことはやや驚きではありますが、またどこぞの国で政局不安など起きると面倒ですから、このタイミングで早出しして逃げ切ったという読みで良いかと思います。

とはいえ、イタリア議会の予算案審議が秋であり、欧州委員会との小競り合いはほぼ間違いなく起きるであろうことを考えると、本当にAPPを止めることが出来るのかどうか。大丈夫だと思いますが一抹の不安を覚えます。

利上げが19年夏までというのも驚きではなく、これまで市場の最速織り込み(来年9月)と概ね一致します。問題はその頃にはFedは中立金利に到達しているということです。つまり、どういうことかというとECBが利上げを始めるタイミングでFRBが利上げを止めている可能性があるわけです。これまで対米金融格差がユーロ安の理由だと言い張ってきた訳ですから、その局面から先は相当のユーロ高に見舞われる恐れがあります。これに我慢できるのでしょうか?私はそう思いません。しかも、ほとんどの市場参加者はまだスコープの外に置いていますが、来年秋(まで)にはギリシャの総選挙あります。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31784030U8A610C1MM8000/

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