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トップアスリートが瞑想をする理由

先日、J1神戸の元スペイン代表MFイニエスタ選手が練習で座禅を組んでいたことがニュースで話題になりました。

イニエスタ は慣れない体験であぐらに苦戦したものの、楽しい経験だったようです。

この企画は、京都の両足院を訪ねたフィンク監督が座禅を気に入ったことがきっかけで実現しました。監督は、禅の教えがサッカー以外の面でも人生において豊かな経験になると考え、また「精神を整えて、一致団結してシーズンに挑むためにも、この体験は大きな意味がある」と、座禅の効果に期待して両足院から副住職を招き実施したとのことです。

この両足院の副住職である伊藤東凌さんは、香港の起業家と一緒に海外の方もオンラインで参加できる座禅会、"Cloud Sitting"をコロナ禍の中で立ち上げた方であり、前回の記事でも取り上げさせて頂きました。

◆両足院のオンライン坐禅会:Cloud Sitting ※お勧めです!

両足院のオンライン座禅会は、私も何度か参加させてもらっていますが、落ち着いた導入部分があり、また海外の方とも一緒にオンライン越しに座るという共通体験ができる、とてもユニークな座禅会です。毎回メールでお題が送られてくるなど、フォローアップ体制も気づきの促進を意識した設計になっていて、非常に新しい可能性を感じる素晴らしい体験でした。

さて、J1神戸だけでなく、瞑想をトレーニングに取り入れて成果をあげるスポーツ選手は近年増えています。

一昨年は、サッカー日本代表の南野選手が瞑想を実践に取り入れ、
「瞑想を始めてから、ゴール前での集中力が高まった」という発言とともに森保監督の体制になってから3戦連発、計4ゴールと大暴れし話題になりました。

また有名な所では、テニスのジョコビッチ選手など、世界のトップアスリートが瞑想を自らのトレーニングに取り入れ、パフォーマンスを向上させて成果を出した事例は色々と取り上げられてきていますが、ここで改めて注目したいのが、バスケットボール界で活躍した歴史的な名選手、マイケルジョーダンの事例。

NBAシカゴ・ブルズのヘッドコーチを務めた、禅の実践者としても知られるフィル・ジャクソンは、マイケル・ジョーダンを評して次のように述べています。

「マイケルは、マインドフルネスの実践にとりわけ熱心だった。コート上での集中力を鍛えるだけでなく、マインドフルネスを通して相当な洞察力も得た。リーダーとしての自分の役割と、集団の中での影響力に自覚的になり、今まで以上にチームメイトとのつながりを大切にするようになった。(中略)マインドフルネスを始めてからの彼は少なくとも外から見る限り、チームメイトの感情を気遣うようになり、チームワークが向上した」(『マインドフル・ワーク』デイヴィッド・ゲレス著 NHK出版)

瞑想などを通したマインドフルネスの実践は、集中力を高め、自らのパフォーマンスをあげるだけでなく、チームメイトとのつながりを大切にするようになり、その結果チームワークが向上することにも繋がっていったのです。


瞑想は共感力を高めることが科学的にも実証されています。

明らかに、瞑想はもはやマインドフルネスを高める訓練以上のものです。Emory大学の研究者によると、瞑想は人間に同情心を植え付ける役目もしており、そこから派生して、共感力も植え付けています。

差別や社会的な分断を超えて、他者への共感に満ち、共生する文化を形成していくために何ができるのか。 

それを考える上でも、瞑想や坐禅、マインドフルネスが社会に広がることの意味合いは大きいと最近特に強く感じています。

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禅とマインドフルネスのフォーラム ZEN2.0の共同創設者。企業の組織開発、人材育成とマインドフルネスを広げる活動を展開。一般社団法人 21世紀学び研究所 理事。

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