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トイレがお医者さんになる日

何ともなかったのに健康診断で初めて体の不具合が見つかった、体調が悪いと思って病院に行ったら思ったより病状が進んでいた……。そんな経験はありませんか? 

病院に行きさえすれば……

医療の進歩は日進月歩で進んでいます。昔だったらお腹を切開しなければ治せなかったような病気も、内視鏡やカテーテルなどで傷口を最小限にして治療し、日帰りや1日程度の入院で仕事に復帰できることも珍しくなくなりました。人類が克服できていない難病は数多くありますが、病院に行きさえすれば、昔よりも高度な医療を受けられる時代になっています。

しかし、病院に行くきっかけとなるのは、「体調が思わしくない」、「どうも病気っぽい」と自分で認識できてこそ。体の不調や異変に気付かなければ、なかなか病院に行こうという動機になりません。健康診断やかかりつけ医の診察を日常的に受けるのが好ましいですが、みんながそのような環境にいるとは限りません。

トイレのイメージを一新!

そこでトイレにお医者さん代わりになってもらおう、というのがこの記事です。生活に欠かせないモノながら、小学校などでは友達に隠れながらコソコソと使われるなど日陰者の感もあるトイレ。最新のテクノロジーを搭載し、体調管理をするかかりつけ医にしてしまおうという素晴らしい発想ですね。

検便で体調の良しあしが分かるように、私たちの排泄物にはいろいろな体の情報が詰まっています。それを活用して、健康把握に役立てようというのですね。トイレはほぼ毎日使うものですから、このようなトイレが普及すれば、体調の把握がしやすくなるのは間違いなさそうです。

センサーと通信のIoT

排泄物から健康状態を読み取る「センサー」と、その情報を携帯電話などに飛ばす「通信」。センサーと通信を組み合わせ、いろいろなものにこれまでにない機能を持たせてしまおう、という試みは「Internet of Things(モノのインターネット:IoT)」と呼ばれます。

IoTで最近流行りなのは、「スマートホーム」ですね。「Google Home」や「Amazon Echo」などのAIスピーカーや、スマートリモコンを使い、どこからでも家電を操作できるという優れものです。新しもの好きの私も自宅に導入しました。夏の暑い夜、家に着く前にエアコンの電源を入れ、家に戻った時には涼しくなっている快適さと言ったらないです。

イノベーションは組み合わせ

「イノベーションとは(既存のものの)新たな組み合わせ」と言ったのは経済学者のヨーゼフ・シュンペーターですが、まさにIoTは組み合わせの宝庫のように思えます。アメリカでは街のごみ回収ボックスにゴミの量を検知するセンサーを取り付け、一杯になったらゴミ回収に来るという取り組みで、ごみ回収を大幅に効率化した都市もあります。

「お医者さんトイレ」のほかにも、IoTで健康を管理するモノの可能性を考えると想像は尽きません。センサーで歩数が分かる「スマート靴」、体温や血圧が常に分かる「スマート洋服」。包丁で手を切ってしまうことは不幸ですが、そんな時は血液検査ができる「スマート包丁」などはどうでしょう。

みなさんも、イノベーションを生み出す組み合わせに思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。明日のスティーブ・ジョブズになるのも夢ではないかもしれません。

日経の新コラムをご紹介していきます

先ほどご紹介した「お医者さんトイレ」の記事は、日経電子版で10月から始まったコラム「スタートアップOnTheGlobe」に掲載されたものです。

スタートアップOnTheGlobe:中国の「36Kr」、シンガポールの「ディールストリートアジア」、米国の「CBインサイツ」という日本経済新聞社と協力する3媒体の情報を集めた新コーナーをつくりました。世界のスタートアップ企業やテクノロジー情報をまとめて読むことができます。

日経電子版では10月、このほかにも、経済、政治、ビジネス、社会などの分野で、記者が総力を挙げて取材した魅力的なコラムが始まりました。電子版自体のデザインも一新し、新しく生まれ変わりました。

今日からしばらくの間、日経電子版のプロモーションを担うデジタル編成ユニットのメンバーが、日経のコラムの中から「これは」というものをご紹介していきます。ぜひご期待ください。

(日本経済新聞社デジタル編成ユニット・太田順尚)

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