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相手の時間にリスペクトがあるビジネスパーソンは推せる。

今月のnoteビジネスと、日経COMEMOの共同執筆テーマは

#仕事の心がけ

とのこと。

そういえば先日、後輩からこんなことを言われた。

「昔、小島さんが『こういう風にメールを書いてくれる人は神!』って言っていた習慣あったじゃないですか?あれを聞いてから、私も心がけているんですよ」

発言した記憶は曖昧だったが、聞いてみると確かに言ったような気がした。

その習慣とは本当に些細なもので「日程には曜日を添える」というものだった。

クリエーティブの業界ではよく「神は細部(ディテール)に宿る」というセリフが使われるが、ビジネス全般でも同じことが言えるのかもしれない。

そこで今日は「こんなビジネスパーソンは推せる」として、僕が好きな習慣について書いてみる。

■日程と曜日のダブルチェック

まずは先ほどのコチラ。

カレンダーの共有をしていない場合、日程や時間の表記はミスが起こりやすい。

「あれ、明日じゃなかったでしたっけ?」

とか、

「(提示された)その日、祝日ですよ」

といったやりとりをよく見かける。

しかし日付と曜日がセットで表記されていればミスは減らせる。
受け取った側も「その日は何曜日だっけ?」と確認する手間が省ける。

まれに「2日(水)となっていますが、2日って木曜日ですよ。どっちが正しいですか?」という(余計な)やりとりも発生するが、それはそれでダブルチェックだと捉えればいい。

少なくてもこの習慣がある人には「仕事が丁寧なビジネスパーソン」という印象を抱くだろう。

■言いにくいことを言ってくれる

次に紹介する習慣はコチラ。

ビジネスには締切がつきものだ。

それ故に締切を指定する、と言う行為は少し心苦しい。

と言うのも、発注者から「**日までにやってもらえませんか?」と言う場合は、多少なりとも無理目なスケジュールであることが多いからだ。

そんな中、初回の依頼に対する返事で

・◯日まででいいですか?
・◯日(結構早め)までにやりますね

と、言ってくれる人はありがたい。

通常の

(自分)やってもらえませんか?

(相手)いつまでですか?

(自分)◯日までにできませんか?

(相手)できます or できません

という一連のやりとりを半分にできるし、締切を切る役割を相手が担ってくれるからだ。

このやりとりだけでも「締切に対する意識が高いビジネスパーソン」という印象を抱く。

■惰性で続くと、質が下がる

僕が好きなビジネス習慣、続いてはコチラ。

打ち合わせはオンラインが当たり前になって、もう3年経つ。

オフラインが主体だった時代と比較すると、打ち合わせの回数は明らかに増加した。

これまでは移動時間に頭の中を整理できたが、今はそれがない。間髪入れずに、次の打ち合わせがはじまってしまう。

それ故に終了予定時間より早く終わる打ち合わせはありがたい。次の打ち合わせの準備もできるし、ボーナスタイムを手に入れたような感覚になる。

逆にいえば、予定時間を過ぎても続く打ち合わせはしんどい。

次の打ち合わせがある場合はもちろん、次がなかったとしても延長が常態化するリスクがあるからだ。

いつしか「終わらなかったら延長すればいいか」と打ち合わせが惰性で続くようになり、アウトプットのクオリティにも影響するだろう。

それ故に終了時間よりも早く終わることが習慣化されている人には「効率とクオリティに対する意識が高いビジネスパーソン」という印象を抱く。

■ビジネス VS ビジネス の難しさ

最後に紹介する習慣はコチラ。
これが結構難しい。

・◯◯が入ったから(あなたが先約だけど)キャンセルさせて!

というセリフは、ビジネスパーソンなら誰もが言われたことがあるだろう。

その◯◯は大抵、プライベートの都合である場合が多い。

・子供が熱を出したから
・身内に不幸があったから

などであれば、受け手も「全然気にしないで!」と言える。

しかし稀に、ビジネス VS ビジネス で優先順位をつけられることがある。

同僚に対して「部長に呼ばれちゃったから」や、業者さんに対して「お客さんのアポが入ったから」などの理由で、予定を一方的にキャンセルされるケースがある。

これらの事象を「なんとなくは受け入れているが、心の中でよく思っていない人」は多いだろう。

その背景として、これらのキャンセル行為は

・あなたよりも◯◯さんの方が大事だよ
・あなたよりも大事な予定がなかったら(暇だったら)いいよ

と間接的に言われているのと同じだからだ。

一流レストランは、一般人の予約に対して「大統領の予約が入ったからキャンセルしてくれ」など言わない。

という話を聞いたことがあるが、それと同じことだと思う。

役職よりも先約を優先してくれるビジネスパーソンには「役職だけで人を判断しない一流のビジネスパーソン」という印象を抱くだろう。

■みんな1日は24時間

いかがだったろうか。

これらの習慣を一言にすれば「相手の時間にリスペクトがある」ということだ。

忙しい人でも、暇な人でも、
役職者でも、新入社員でも、
発注側でも、受注側でも、
ビジネスの場でも、プライベートの場でも、

すべてに共通するのは「1日を24時間で過ごしている」と言うことだ。

ビジネスパーソンで大切なことは、どんな相手にも「人として」接すること。

相手の時間を自分の時間のように捉えてコミュニケーションできるビジネスパーソンこそ、これからの「推せるビジネスパーソン」だと思う。

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