小さいうちから保育園に入れるの罪悪感ないの?問題
じゃあ授乳行ってくるわ
この4月に第三子を生みまして、3ヶ月が経ち7月から復帰をしたことを機に「ママはえらいよ」というマガジン(最終的にはママ以外もえらいと思っています)を書くことにしました翠川です。KATALOKoooというWebサービスを運営する株式会社モンキーブレッドと、企業の販促企画をする株式会社シロアナの2社を経営(というか全部)しています。32/34/37歳で子どもを生む経験をしました。
子どもを持つかもしれない女性にとって、“保育”と“教育”は注目度の高い関心ごと。妊娠が現実になったとき、とりわけ働く女性にとっては、“保活”が一番の心配事になると思います。女性から結婚、妊娠、出産について相談される中でよく言われるのが、「小さい頃から保育園に入れるの罪悪感なかった?」です。
現在私は、ママをたすけるシェアオフィス「マフィス」という保育サービスつきシェアオフィスを契約して、息子を3ヶ月になった日から預かってもらい仕事をしています。これは次男の話。今日なんかは、社内mtgおわりに、「じゃあ私授乳行ってくるわ〜」と行ってみんなと別れました。長女は9ヶ月から、長男は2ヶ月…生後57日経ったその日から保育園にお世話になっています。
職育近接のよさ
生まれたばかりの3人目は4月生まれで、自宅近くの認可保育園は流石に空いているわけもなく申し込みすれど空き待ち状態。姉・兄と同じ保育園に入れるその日まで、子付きで仕事をする気力がなく/休んでいるのも性に合わないので、今回マフィスにお世話になることに決めました。
3階が保育園・2階がシェアオフィスという環境、職育近接とでもいうのでしょうか、とても良いです。仕事に集中することができ、安心感があり、とてもありがたい。本来はこういう距離感が理想とすら思う。保育園付きオフィスや子連れ出勤、こういう形で実現できればもっと安心できるママが増えるのにと実感しています。
また、働いている保育士さんや調理師さんのお子さんもいらっしゃるようで、これがあまりにも自然で、逆に新鮮に感じています。「他の園児の手前、自分の子供は別の保育園に預ける/違うクラスの担当をする」「…のが厄介だから復帰できない」というねじれの方が違和感があり、私は、素直に素敵!そして何よりありがたい!と捉えています。
また、2019年10月から内閣府がベビーシッター利用補助を拡大、「インターネットのマッチング型ベビーシッター」も対象になることが発表され、とのことで、ベビーシッターさんを家に呼ぶというのがグッと身近になっていくでしょう。
このように、今や保育も色々。それでも、「小さい頃から保育園に入れるの罪悪感なかった?」という質問は解決されないかもしれません。
保育と教育の現実
学生時代、自分が子どもを持つことに現実味がないうちは、ぼんやり「子どもには英才教育?!やっぱり5歳までの教育で決まるよね」などと思っていました。そして現在、「今日も健康で大きな怪我なく大笑いできた!100点!!!」となってます…何故…。いやでも、これでいいと思っています。強がりなんかじゃなく。
これが、小さい頃から保育園に入れる罪悪感全然ないよ!と言える理由なのですが、「自分の子どもに小さいうちから集団生活という英才教育を受けさせている」と思っています、本気で。
歌を歌うと楽しいとか、体を動かすと元気になるとか、誰かのお誕生日ってうれしい、自分の誕生日を祝われるのは恥ずかしいけどうれしいとかって、人間にとってけっこう重要な体験だと思うんです。それを、ごく小さいうちから当たり前に体験できる。それを知らない大人って、しんどくなりやすいと思います。すごくないですか?保育園。小さい頃から保育園に入れることに罪悪感感じる必要は、まったくないと思います。まさにそういうことを述べている、こういうデータも。
保育と教育は確かに違います。それでも、大切なのは、高度な教育に注力することだけではない、という考えです。
ちなみに、「第一希望の保育園はどうやって選ぶの?」という質問もよくされます。設備や雰囲気の見学に行ったり、掲示されている教育方針を読んだり。正直、それだけで読み取るのは不可能で、入ってみないとわからない。ものの、私も保育園歴6年目でかすかに感じるのは、「園長先生の人柄が染み渡る」ということ。園長先生が子供を中心に考えてくれる人か、丁寧か、明るいか、そういったことが、園全体に行き渡っているのは確かだと思います。日々起こる一つ一つを決断し、先生たちのマネージメントをするわけですから、当然といえば当然です。
自己肯定感の高まる関係性
自分の子育ては保育園に助けてもらいっぱなしですが、「保育園に入れないといけないのかな?」「もっとその子との時間を大切にしたい」というママもいて、いつも思います。最高!!!100点すぎる・・・!
子どもに全時間向き合い、一対一ですべて受け止めるのは本当に大変なこと。それを大切にできるというのはとても尊い。そのことはおそらく、自己肯定感の形成に関係があるでしょう。親とじっくり向き合ってひとりの人として認められていると実感ができることは、重要な体験です。
私自身、専業主婦の母に自宅保育で育てられたのですが、一番濃く近い親との関係でそれを叶えることが、自己肯定感の種を発芽させる一番やさしい鍵のような気がします(おかげさまで自己肯定感強めです)。
私は、圧倒的に一緒にいる時間の少ない保育園ママとして、自宅保育ママのえらいところに、できる限り留意し集中して実現できるように努めています。
要するに、保育園ママも、自宅保育ママも、最高の判断ですから。100点満点!泣いたり笑ったりしながら、出来るだけご機嫌にいきましょう。
アートの英才教育
子供のお稽古事といえば、美術教室をいいとこ知らない?と相談されるのですが、その延長線にあるといえるのでしょうか。先日、100本のスプーン劇場、「はじめての」コンテンポラリーダンス「ドクダム」by Co.山田うんにいってきました。国内外で注目されるダンスカンパニー「Co.山田うん」がファミリーレストラン「100本のスプーン 東京都現代美術館内」を舞台に、作りあげる作品。ディナーのテーブルで、ダンス、歌、演技、芸術を鑑賞する。これはまさに、英才教育なのではと感じました。私も子供の頃、こんな体験したかった。ほら、歌ったり踊ったりが喜びになるってわかることは、英才教育でしょう…!まさに、体験できるアートで、目を輝かせたり、ダンサーの人が近くに来たら緊張したり、かなり刺激的な時間になりました。
本筋からはズレるのですが、今回のドクダム、主催の株式会社スマイルズ社員が何組か家族・お子さん連れで鑑賞していて、なんかとてもいいなと思いました。職場と家庭を切り分け、別人格を持つのではなく、当たり前に共有できる。日本の企業では、ありそうでない気がしました。令和の企業っぽいのでは…!
おまけの、子どもと行ける美術鑑賞情報
神奈川県立現代美術館は、「いろいろなプログラム」として、毎月第1日曜日を「ファミリー・コミュニケーションの日」&「会話を楽しむ日」としていて、18歳未満のお子様連れの方は割引料金、高校生は無料です。「会話を楽しむ日」なので、小さな子連れでこれは何、あれは何、と言いながら見ることもできます。
現在の葉山館は、柚木沙弥郎の「鳥獣戯画」の展示中。9月8日まで。7/20-8/31の夏休み期間に来館した18歳以下の人には、「夏のたね’19/鳥獣戯画モビール」をもらえるって。「柚木沙弥郎の『鳥獣戯画』」展にあわせ、新作の《鳥獣戯画》のモチーフをつなげて自分だけのモビールを作れるらしい。大人も欲しいくらいだ…!
ちょうど今週末、8/4(日)がその日。私たちは出掛けるつもりです。
お近くの方は、お子さんと一緒に美術鑑賞いかがでしょう?
サポートいただけたいた方は仲間と思って日々精進しようと思います。とりあえず、ビールを買って乾杯させていただきます。