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リテールメディアの現在 ~ 今回は本当に浸透するのか? #adtechtokyo

ありがたいことに、昨年に続き、アドテック東京に参加させていただきます。今年は「初のモデレーター」。そして、はじめまして、の方々と。

この1ヶ月でも日経新聞に「リテールメディア」の文字列を見かけることは、珍しいことでは、なくなってきている。この1ヶ月でも、かなりの記事をみかけた。(最下部に記事引用)
僕の立場としては、所属する社名に「J.フロント リテイリング」と名がついているくらいに、「リテール」は、基本的な守備範囲であり、かつ、所属する部門もデジタルだったりするので、(一応)ストライクなテーマである。過去「リテールメディア」について出版されてきた書籍も一通り読んできたし、過去noteにもオピニオンを記載してきた。

が、正直なところ、自身の業務のストライク分野か?と言われると実務で取り組んでいることでもないので、ある意味、今回の「モデレーター」という立場は、絶妙な役割だと思っている。過去メーカーに在籍したことや、テックベンチャーにいたことも、その時代の実務から引き出しネタは、まぁまぁある。

現況の日本での「リテールメディア」で多く語られているのは、メーカー、スーパー、コンビニ、ドラッグストアが圧倒的に多く、そのほかの業界事例を見かけることは稀有である。まったくゼロかといえばそんなこともなく、小生の取り組んでいる事業(百貨店や商業施設)でもその一部のエッセンスはある。

「トレードマーケティング」

今回、いろいろ学びの中で、「トレードマーケティング」という部署に所属し、職務とする方と出会った。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000520.000002888.html より

従来までの「メーカーの営業職」のミッションを拡張しているイメージである。

トレードマーケティングとは、「流通業(小売業・卸売業)やショッパー(購買者)を対象とし、彼らのインサイトを深く理解し、その理解に基づく戦略・アイデアを実行することで、ビジネスバリューチェーンや売場基点での自社商品の需要拡大を実現すること」

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000520.000002888.html

リテールメディアサミット

つい先週には、アドインテさんが、「リテールメディア」だけを取り扱ったカンファレンスを2日間にわたって開催していた。3,000名を超える規模での申し込みがあったそうだ。僕も会場に足を運んだ。感想は、𝕏 に投稿してある。

アドテックのセッション時間は50分しかないので、このサミットの振り返りをやってるとそれだけで終わってしまうので(苦笑)、「これはこれ」として、今回は今回で、今回の登壇者ならでは、のオピニオンを引き出していければと思っている。
ただ、「下敷き」となる要素は、このあたりを抑えておくと、セッションの「共通目線合わせ」、「共通言語化」となると思われる。

では、今週末、ミッドタウン六本木、アドテックでお会いしましょう。


リテールメディア(小売り広告)事業の好調さも利益の押し上げ要因となった。約1万店に設置しているデジタルサイネージ(電子看板)は、コンビニで販売する商品のメーカーのほか、IT(情報技術)企業や地域の中小企業などからの広告出稿が増えた。

東急ストアは7日、顔認証システムなどを手掛けるグローリーと伊藤忠食品の2社とリテールメディア(小売り広告)分野で協業すると発表した。店内のデジタルサイネージ(電子掲示板)を活用したデジタル広告サービスを3社で始めた。東急ストアは来店客の購買行動データをいかし、効率的な売り場づくりにもつなげる。

リテールメディアは「音」だけでも販促効果あり
売り場づくりで販促効果を高める目的で、同社が力を入れているのがリテールメディア(小売り広告)だ。各カテゴリーの棚にデジタルサイネージを置き、タイムスケジュールを組んで、商品映像を順番に流している

急ピッチで販促の土台を整えたウエルシア薬局は、すでに次のステップへと駒を進めている。24年3月にデータ分析の専門チームである「1to1マーケ・リテールメディアグループ」をマーケティング部内に立ち上げた。購買データから買い物客が必要とするはずの商品について、最適なタイミングでクーポンを配信して背中を押す施策が早くも検討段階にあるという。(中略)こうした横断型の施策でウエルシア薬局が何より重視しているのが、1to1マーケ・リテールメディアグループが行っている購買データの活用だ。限られた販促予算を有効活用したいメーカーの意向をくんで、データに裏打ちされた販促効果の高い施策をメーカーに逆提案できるレベルに引き上げたいと意気込んでいる。

ファミマは売り場拡張のほかに、デジタルサイネージ(電子掲示板)を3月までに約1万店に設置して物販以外の収益源を育てる。28年度にはリテールメディア(小売り広告)事業の事業利益で100億円の目標を掲げた。

デジタルサイネージも、多数の画面に一斉に同じ映像を遅延なく表示する技術を持つ。顧客の記憶に残りやすくなり、効果も高い。トライアルHDの店内のサイネージは「リテールメディア」として、メーカーなどから広告出稿料をもらう収益源にもなっている。

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島袋孝一*しまこ*
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