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1つのことに専念できるという「異能」 :スポーツからの学び

直近ではWBCで日本が野球で世界一となり、日本中が湧きましたね。昨年はワールドカップで日本代表によるジャイアントキリングなど、スポーツ界の盛り上がりを体感する機会は増えています。

そのような中、日経電子版が  #スポーツから学んだこと というテーマで意見募集をしていたので、今回はスポーツからの学びについて考えたいと思います。

スポーツと私

私は中学1年から大学を卒業するまでの約10年間、部活やサークルでテニスの練習をしていました。(社会人以降は数年に1度くらいのペースでしかやってませんが、、)

正直、これまでスポーツを通じてどのようなことを学んだかなど深く考えたことはありませんでした。しかし、ちょっと考えてみると、スポーツを通じて今の自分を形成する学びがあったように思えるので少し考察していきたいと思います。

まずはテニスを通じてどのようなことをどのようなことを学んだのか、人生で初めて考えてみます。

1. 忍耐力と集中力の向上

テニスだけに限りませんが、上手くなるために継続的な練習が必要であり、反復して同じことを繰り返し練習することが多いため、自分と向き合う忍耐力や集中力が求められた時間でした。このことは仕事をする際に一定期間及び長時間集中してプロジェクト取り組む素地をつくったのではないかと思います。 

2.チームワーク

テニスはベースは個人競技ではありますが、ダブルスではチームワークが重要です。パートナーとしっかりとコミュニケーションを取り、連携し、お互いの強みを活かし、相手の弱い部分をサポートすることが求められます。このことはチームで仕事を進めていく上で心理的安全性の高いチームであるべきであることへの理解を高め、メンバーに尊敬の念を持ち、お互いをフォローできるチームづくりにつながっていると思います。

3.プレッシャー耐性

テニスの試合などをしていると、サーブを打つ際などポイントの状況によっては、かなりプレッシャーを感じることがあります。そのようなプレッシャーと上手く向き合い、しっかりとメンタルをコントロールすることが求められます。(とはいえ、ここが一番難しかったことを思い出します)
このことは、多くの場面で高いプレッシャーの掛かるスタートアップ業界で生き抜く上でのメンタルを強化していたのだと考えています。

4.自己管理能力の向上

特に中学高校の間はテニス部の人数が多く、いつでもテニスコートに立てるわけではなく、思い通りにラケットを握ってコートで練習が出来るわけではありませんでした。なので、コート以外でもどのように練習するか(家で素振りをする、走り込みをするetc)をしっかりと考える必要がありました。その中でどのように時間を管理するか、練習の計画を立てるか、少しストレッチした目標の設定などが求められていました。
このことは、タスクマネジメント、プライオリティ決め、自分で責任を持つことの意義など、仕事をする上でベースになる部分を鍛えてくれたのではないかと思います。

5.自己認知と目標設定

テニスの練習では、自分自身がレベルアップするために、少しストレッチした目標を設定し、練習に励んだのですが、まずは自分自身がどのくらいのレベルなのかの自己認知も求められました。そして4の自己管理能力とも直結しますが、内省が求められる日々でした。
このことは、常に冷静に自分自身の状況を俯瞰してみて、修正を行なっていく感覚(まだまだ修行中ですが)を磨いていたのだと思います。

こうして振り返ってみると、様々な学びが実はあったんだということに改めて気づきました。このあたりを理解して10年間を過ごしていたら成長速度もきっと変わっていたんだろうなと思います。

企業で活躍するトップアスリート

近年、プロとして活躍したトップアスリートの方々のセカンドキャリアに注目が集まっていますが、様々な企業でトップアスリートの方が採用され活躍しています。

一流アスリートには、勝利に向かうために必要な競争心や目標達成能力があります。これらの能力は、ビジネスにおいても非常に重要であり、結果を出すために必要とされます。そしてこちらの記事の中で書かれていますが、アスリートは"我慢して一つのことに専念できるという「異能」を備えている"と言います。この我慢して専念し、継続する力というのは仕事だけでなく生きる上でもとても重要な要素であり、トップアスリートになる方が極めている部分なのだと思います。

自分がテニスを通じて得た学び以外に、アスリートの方々が持っていらっしゃる特性を、これまで人から聞いたり、読んだ記事、生成系AIとの会話などをヒントにしつつ、考えてみたいと思います。

  1. 専念する異能:上述しましたが、一流アスリートは、厳しいトレーニングや日常生活においても自分を律し、我慢し、専念し続けることができます。

  2. モチベーション管理:一流アスリートは、如何に高いモチベーションを維持し、常に自分自身を向上させるために努力し、目標を達成するために献身的に取り組んでいます。こうしたモチベーション管理、自分との向き合い方は相当な努力もし、しっかりと向き合っていると思います。

  3. 挫折に対する耐性:一流アスリートは、失敗や挫折に対する耐性が高い傾向があると聞きます。当然のことながら競技を続ける中で数多くの失敗や挫折を経験し、それを乗り越えるためのメンタルトレーニングを行い、リカバリー方法も習得しています。これは2のモチベーション管理ともつながる部分ですが、相当強いメンタルを備えていると思います。

  4. 圧倒的な体調管理:一流アスリートは、健康的な生活習慣を持ち日々過ごしています。当然競技を極めていく中で健康な体とメンタルが必要であることを理解しているので、しっかりと自分自身の体調を管理できるのです。(この部分は私には追求しきれない部分でもありました。つい、食べ過ぎたり試合前夜に夜更かししたりしたことを思い出します。。)

一流アスリートがセカンドキャリアでも活躍出来ている要因は様々だと思いますが、間違いなくスポーツで培った特性が大いに影響していることが分かります。

まとめ

今回、「スポーツ」を通じてどのような学びがあり、それが仕事をする上でどのような部分につながっているのかを考えてきました。そして(前述の日本経済新聞に掲載されていた)"我慢して一つのことに専念できるという「異能」"こそがスポーツに本気で打ち込んだ末に得られる大きな学びであり、スポーツの持つ力なのではないかと感じました。

そしてスポーツに限らずこれまでに自分が打ち込んできたものから自分がどのような学びを得ているのかを考えることで、よりしっかりと自分と向き合うことが出来るのではないかと思います。

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