中長期の経済財政試算。成長シナリオでも、2020年度に「プライマリーバランス」の赤字が残りますが、政府が掲げるもう一つの目標である「政府債務のGDP比」は順調に低下する見通しになっています。

http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2017/0718/shiryo_01-2.pdf

手品の種は、「経済の名目成長率」に比べて「名目長期金利」が低く抑えられるとの図柄を描いているところにあります。22年度までは「名目成長率>長期金利」。23年度になって初めて、両者は同水準になります。名目成長率に応じて「税収」が増える一方、長期金利が抑えられれば「国債の利払い」が抑制されます。かくして、「政府債務残高のGDP比」が低下するというわけです。

 カギを握るのは長期金利の低位安定。消費者物価上昇率が日銀の目標とする2%に乗せる見通しを描く19年度や20年度も、長期金利は0.7%、1.4%を見込んでいます。景気が回復するなかで、金利を低く抑える役割(金融抑圧)が、政府から日銀に期待されることになりそうです。金融緩和の「出口」は容易ではなさそうですね。

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