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芸術とはなにか?

前稿では、「外資コンサル、外資投資銀行、大手総合商社が合コン市場で高い支持を得る理由は、芸術、文化に対する理解、洞察にある」ということを検討してきた。

そこで次に問題となるのは、

1.そもそも芸術とは何か

2.料理は芸術なのか

ということである。そこで、本稿では、そもそも芸術とは何なのかということを検討したい。

これまでの芸術の定義(先行研究)

芸術の定義も、経済学やマーケティング同様、古典的定義と現代的定義がある。ここでは現代的定義について検討する。現代的定義にも制度的定義、歴史的定義など様々な観点からの定義があるのだが、アーサー・ダントー(Arthur Danto)、ディッキー(George Dickie)の主張によれば、

1.主題(テーマ)を持ち

2.ある態度、観点(スタイル)を写し出している

3.作品、人工物である

とされる。

一方で、

1.人工物であり

2.解釈学的経験を持つ人が存在し

3、一定の規模を持つアートワールドが存在する

ことを要件とする考え方もある。

東京大学出版会の『美学辞典』によれば、「芸術とは、予め定まった特定の目的に鎖(とざ)されることなく、技術的な困難を克服し常に現状を超え出てゆこうとする精神の冒険性に根ざし、美的コミュニケーションを指向する活動である」と定義されている。そして、その対象は一般的には「文学、音楽、造形美術(絵画、彫刻、建築、デザイン)、演劇、舞踊、映画などが、現在われわれが理解している芸術の諸分野」であるとしている。

本稿における芸術の定義

これまでの芸術の定義を検討すると、いずれにせよ「活動」なので、人間による活動で人工物を作り出すことであると考えられる。また、そこに何らかの主題があり、それを実現する自分なりの視座、観点があれば、それは芸術であると言える。そこで、本稿では、芸術を

1.表現したい主題があり

2.その主題を自分なりの視点、観点で表現する

3.人工物(何らかの形で人の手が加わったもの)

であると考える。

次稿の検討課題

本稿のこれまでの検討で、芸術の定義がなされた。料理が芸術と言えるためには、この定義に料理が当てはまることが必要である。そこで、次稿では、「料理は芸術なのか」=料理は芸術の定義に該当するのかということを検討していきたい。

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名古屋商科大学ビジネススクール 教授。専門は、経営戦略、マーケティング、デジタルマーケティング、ラーメン。日経COMEMOキーオピニオンリーダー
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