006_平和祈念公園

沖縄慰霊の日、「ちむぐりさ」という言葉

一昨日から、沖縄にお邪魔している。

取材でお世話になっている方々と話しながら、昨年米軍ヘリの墜落、部品の落下が続いたとき、「それで何人死んだんだ」と国会で心ない言葉が投げられてしまったことを思い出していた。

誰かが亡くなられてからでは遅すぎる。沖縄と、東京。断絶しているのは意図的に作られた壁なのか、それとも無関心という溝なのだろうか。ここに来る度に、改めて思う。

そして今日、沖縄慰霊の日。

あまりに多くの人々を巻き込み、そして命を奪っていった、組織的戦闘が終わった日とされている。

以前出会った沖縄出身の大学生が「東京に来て、6月23日が何の日かあまり知られていなくて驚いた」と話していた。私自身も大学生のときに、「沖縄慰霊の日」とすぐ答えられていたかと振り返ると、恥ずかしながら自信がない。この言葉が、今の状況を象徴しているように思う。

当時は戦火で、今は「関心を寄せない」ということで、沖縄を追い詰めていないだろうか。

沖縄ご出身の方に、「ちむぐりさ」という言葉を教えて頂いたことがある。「肝苦りさ」と書く。肝が苦しい、と。単純にかわいそう、たいへんね、という意味ではなく、「あなたが悲しいと、私も悲しい」という共感の言葉なんだ、と。私たちに今欠けているのは、この「ちむぐりさ」という感覚なのかもしれない。

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安田菜津紀(フォトジャーナリスト)

フォトジャーナリスト。東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で貧困や災害の取材を進める。東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けている。J-WAVE「JAM THE WORLD」水曜日ニューススーパーバイザー。TBS「サンデーモーニング」コメンテーター。

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