"中国の人工知能大国化"を意識しながらできること
こちらの記事によると先日メルボルンで開催された国際人工知能学会(IJCAI 2017)には中国から多くの参加者がいて、日本からはとても少ないこと、また企業出展においても日本からの参加が1社もなく、積極的な中国のテック企業の存在感が示されていたことが述べられています(Twitterでの投稿画像によると学会参加者数は2085人、中国人参加者は475名とのこと)。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO20454580Y7A820C1000000/
また、各社が人材確保にしのぎを削る展示ブースに日本企業は皆無。代わりに騰訊控股(テンセント)、百度(バイドゥ)、アリババ集団、Meitu(メイツ)といった中国企業が、米IBMや米エヌビディアといった世界の一流企業の2倍以上のスペースを確保して優秀な人材に強烈にアピールしていた。
中国でのAIに関する話題となると、最近では共産党批判を誤ってしてしまったAIチャットボットの話が目立つかもしれないものの、少し検索しただけでも中国がAI大国に向かって邁進している様子を扱う記事を大量に見つけることができます。
https://wired.jp/2017/08/16/america-china-ai-ascension/
現在アメリカでAI関連職種についている人の数は85万人、中国は5万人程度とのこと、ただ、政府がイニシアチブを発揮して資金を投じ、2030年までにはトップになる、という意気込みを持っていることは既に明らかです。
https://qz.com/1062035/half-of-the-top-10-employers-of-ai-talent-in-china-are-american/
© Linkedin グローバルAI領域人材報告(中国と米国におけるAI人材の雇用企業トップ10)
アリババ、テンセント、バイドゥなどで活躍している注目AI人材リストも報じられているほど話題のようです。
さて、自分はエンジニアでもないのでこうした状況を目にしても何も開発することは出来ません。が、こうして気になるニュースを何度か目にすることで、自分なりの「タグ」を作成して、ニュースを俯瞰しておきたい、と改めて思うことが出来ました。そんな意味で今後も備忘録的に中国のAI大国化への歩みにアンテナを張っておきたいと思います。