ドローン配達サービスを可能にするアイスランドの『イノベーションとルール』

ドローンによる配達サービスが可能になるかもしれない、というニュースはいくつか見たことがあるものの、こちらで紹介されているアイスランドの首都レイキャヴィークの事例(動画有)はとても近未来的で、今後数年のうちに現実になりそうな印象を持たせてくれるものでした。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=75&v=w_foIhQT2X8

ドローンによるオンデマンド配達サービスが、アイスランドの首都で利用できるようになりそうだ。レイキャヴィークの消費者は、無人のドローンシステムで食品や日用品を配達してもらえるようになる。同市の入り江を横断して荷物を運ぶことで、通常の配達時間を20分短縮できる。アイスランド最大のオンラインマーケットプレイスであるahaが、ドローン技術を手がける企業Flytrexと提携してサービスを開始するという。

特に興味を持ったのはアイスランドでの実用化の背景にある理由が、規制当局の理解があったから、という点。今週の日経新聞の特集『イノベーションとルール』を通じて様々な事例が紹介されていたこともあり、実際に規制の障害がないことでビジネスにイノベーションがもたらされている様子が具体的に理解できました。

アイスランドがドローン技術をいち早く導入したのは偶然のように思われるかもしれないが、実際にはきわめて単純な理由がある。それは、アイスランドの規制当局が最初にこの種のプロジェクトを承認したからだ。Bash氏は米ZDNetの取材に対し、次のように述べている。「アイスランドでは、ドローンによる配達に関して承認済みの指針や規制がなかった。われわれは、Flytrexのシステムを実現するために規制当局の厳しい承認プロセスを踏んだ」

https://japan.cnet.com/article/35106311/

特集『イノベーションとルール』を通じて、前例やルールのない新しい時代のビジネスのあり方を考えるよい機会になりました。ビジネスやプロフェッショナルとしてのロビーイング、 組織を超えた勉強会・研究会の必要性も今後高まっていくのではないかと思います。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO20370180V20C17A8MM8000/

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市川裕康 (メディアコンサルタント)
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