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大人の本音と建前が生まれる、10歳の現場から。

今年の最後は、あまりに当たり前だけど、そういえばそうだよなぁと気づきがあった話をさせてください。

それは「人間は心の中と表に見せる顔が一緒ではないときがある」こと。「それを意識すると少し気が楽になれる」こと。では「大人はどう本音を解放するか」という課題です。

思春期の始まりは、本音と建前の始まり

きっかけはウチの10歳男子の、学校の先生との面談でした。
ちょっかいを出した出されたとか、人間関係の相談というか、子ども不在だったので、もはや私の子育ての愚痴大会のなか、先生がおっしゃってくれました。

これから思春期になると、どんどん心の中と顔の表に出ることが、必ずしも一致しないことが増えてくる。
もっと小さい頃や赤ちゃんの頃は、悲しければ泣いて、お腹が空いても泣いて(よく考えるとすごいですよね空腹で泣く…)、イライラしたら怒って。嬉しければピョンピョンはねて。

でも段々人前でそうするわけにもいかない理性とカッコつけも出てくる。
だけど実は朝、親に怒られたまま、きょうだいとケンカしたままなど、もやもやを抱えて学校に来て。でも大人にもなり切れないから、屈折した気持ちがへんてこな理屈になって、友達に意地悪したり、トラブル起こしたりするようになる。

でもそんな背景があると周りは気づかず、空気を読み取るのを苦手な子や標的になりやすいタイプは、いつもと違うムードも分からず、近づいて地雷を踏んでしまう

すごく当たり前のことだけど、お話を聞いて、なにか雷に打たれたようにショックでした。ひとが段々本音と建て前を持ち始め、人間関係が複雑になる瞬間に、今立ち会ってるんだと感じたのです。(もっと早い子もいると思います)

本音を隠すのが上手になった大人だからこそ、こじれる

そしてこのボタンの掛け違いが、大人になるにつれ、人間関係のトラブルやいじめにも発展してしまう。心と言動は必ずしも同じでない。分かってる。でもその人の表面の言動に翻弄されてしまうのです。

なんであの人あんなに嫌ないい方するんだろ?
あの人なんでいつも話をひっくり返すんだ?
あの人返事がいつも来ない… 
私なんか悪いことしたっけ?などマイナスに考えて引きずられてしまう。

これ、撃沈した上司への提案等にも応用できまして、ダメになった理由の裏には、実は色々事情があったりもしますよね。

正直いうと前の提案内容忘れたけど、
言ったら威厳に関わる。
 今は言えないけど、この領域業務から
撤退することがさっき決まった。
 子どもが今まさに受験。
そしてまだ合格が一校もない。
今、離婚調停中。
お腹痛い...…一刻も早く…。

などなど。もちろん!自分の落ち度は客観的に反省しつつですが。
だめになった理由は、自分だけが原因でなく、言えない裏事情も沢山あり、あまり自分を追い詰めすぎなくてよいのかも

さらに突き詰めると、
今しんどい、助けて
さみしい
ほめてほしい
認めてほしい
威張りたい
あいつ気に食わない
なんか腹立った

実は相手の奥底にあったのは、そんな本能的でむき出しな感情で、それを大人はどんどん隠すのが上手になるから、余計にこじれたりする。

承認欲求とは、小さい頃にきちんと向き合っておく

特に本音の中でも「認めてほしい」は厄介で、承認欲求がこじれて、さらに権力が加わったりすると、モンスター化してしまう大人も一定数いる気がします。そう思うと小さい頃の承認欲求との付き合い方はとても大切なのですよね。

「すごい?えらい?」って正面切って聞いてくれるうちに、周りがきちんと対応しないと、将来のモンスターを生んでしまうのかもしれません。

本音を解放する場所の必要性  

TwitterやYahooのコメント欄、スポーツ観戦の野次。
面と向かってだったら、絶対言わない・言えないよう投稿がなくならないのは、どこにも吐き出せない本音の解放される場所であるから、決してなくならないのだろうと改めて思い知らされます。
でもその一線を越えてしまう人は、やっぱり別の形で本音の喜怒哀楽を解放して、自分と向き合う必要があるのではないかと思います。
つらい本音があるからと、それが誰かを傷つけてよい理由には絶対にならないから。

一方、それが様々な事情でできないのが大人のしんどさなんですよね。
甘えたいのに甘えられず、泣きたいのに泣けず、悲しみや痛みや怒りを抱えて、どうにかこの1年間を生き抜いた私たち。
様々な事情は、一朝一夕に解決できる課題ではない。
でも今は「皆よく頑張ったよね。とにかくお疲れ様でした」といたわり合って、今年を終わりたいです。
来年もまた1月に、よろしくお願いします。


ここまで読んでいただきありがとうございます。 読んで、少し心がゆるんだり、逆にドキッとしたり、くすっとしたり。 おやつ休憩をとって、リフレッシュする感じの場所に ここがなれたらうれしいです。