マーケティングと交渉力
マーケティングを成功させるためには、綺麗な戦略より地道な交渉が大切だと考えています。
マーケターが成果を出すためには「交渉力」は必須科目です。
ラグビーW杯のSNSチームについて素晴らしい記事が出ていました。
こちらの記事を読んでも、裏側の交渉がしっかりされていると感じました。
この素材提供をしてもらうための交渉・調整ってかなり大変だったのではないでしょうか。
Q:SNSに出している舞台裏の映像や写真は誰が撮影しているんですか?
A:ほとんどが「チームスタッフ」です。絶対に変な使い方、ラグビーを傷つけるような使い方をしないと説明し、素材を提供してもらっていました
また一番大変だったことは、「(統括団体)ワールドラグビーとの事前交渉」だったと書かれています。
マーケティング戦略って成功すると綺麗な部分だけ切り取られるのですが、裏側の交渉にマーケターがかなりのリソースを割いているんですよね。
ラグビーのSNSの裏側について考えていて、どこか似ているなと思い出したのはBリーグです。
Bリーグはマーケティングの成功事例として語られること多いです。
マーケティングと交渉という文脈ではBリーグの開幕戦のLEDコートが良い事例だと思います。
Bリーグの盛り上がりをつくった象徴的な仕掛けです。
このLEDコートを実装するのには、社内外の反対がありながら、交渉に交渉を重ねて実現させたようです。
詳しくはこちらの本に書かれています。
マーケターは市場を動かすことが役割で、そのためには組織を動かす必要があります。成果を出しているマーケターと話ていると、組織の力学をよく理解して、組織の力学を動かすための交渉を嫌がらない(というより自然とやっている)と感じています。
マーケティングって大きく仕掛けようと思ったら、組織は不安になるのは当たり前です。
その不安をこの人だったら任せようと思ってもらうためのコミュニケーションをマーケターであれば大切にしたいところです。
マーケティングと交渉はセットで考えよう。
今日の日報は以上です。