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「silent」とキムタクと皆既月食と。皆の心に届くヒントはまだきっとある。

11月、心に響いたのが、タイトルにある3つです。
一見すると今までも見たことがあったり、あまりにメジャーだったり、消費し尽くされたと思っていたこと(ひと)。でもまだ多くの人の心に届いたり、盛り上がったり、つながっていく可能性に気づかされました。またそれらは、前と違うやり方や解釈で、アップデートしていることも印象的でした。

こういうドラマ、オワコンじゃないんだ

頭に浮かんだいくつかの気づきをつなぎ、やはり今回のCOMEMOで書いてみようと思ったのは、日経の春秋がきっかけです。

テレビはだめ、ドラマはだめ、フジテレビも決して絶好調じゃなさそうだし、飛ばし視聴当然、が現状の今。
見る前や、ざっと見た初回もこういうドラマって前もあったよね?と正直思っていました。ああ若いな、とも。
でも回を進めるうちに私が感じたのは、恋愛や聴覚障害はあくまでも手段であって、人間同士の思いが伝わる・伝わらないの話なんだなということ。耳が聴こえて会話ができても、伝わらないときすらある。逆もある。だからこれは生きている人みんなの物語なんだと感じました。

でもこの物語を何のドラマと解釈するかは、個人にゆだねられている気もします。もっというと、どこでグッと来るかはその人の自由。
それは深く練られている話に起因していて、オリジナルの脚本を、新人の脚本家に頼むという、思い切って新しいことに挑戦したからできたんだろうなと思いました。そして今、この試みをぶつけたタイミングのセンスも感じました。

盛り上がりを取り逃さないネットの仕組み

私も話題になっていると聞いてから、ネットで視聴したクチです。
そうすると途中視聴からでも、ついていけるためのコンテンツがこれでもかと散りばめられています。ネット用のコンテンツが充実してきたのは今に始まったことではないのですが、それでも興味を持った人を逃さない、テレビドラマ界の大切なアップデートだと改めて実感しました。

想いがあるか、は見破られる

もうこれはオワコン、ダメだと勝手に見切りをつけていたのは、春秋にもあるように、丁寧に作っていなかったり、流行りをなぞっただけで、想いがそこになかったりしたからであって、それを見る人には見破られていたからではないかと感じています。(自戒も込めて)

唯一無二のキムタクを貫く先に、見えてくる世界

そして2つ目、木村拓哉さんが岐阜に来たフィーバー。以降あえてキムタクと呼ばせてください。
ニュースというものは、何か意図を持ってとりあげた時点でバイアスがかかると思っておりまして。本当に平等な報道というのはあるのだろうか、というのが私見です。
なので話題が作られたものだとしても、写真を見たらすごいなと思ってしまったあの人数!
私より少し兄さん世代のキムタク。もはや若者は全盛期を知らないだろうし、一体誰が集まるのかぐらいに思っていたのですが、そういうの超越してましたね。

アイドルを生きる覚悟

私が感動したのは写真写りです。(え、そこ?って感じですかw)
プロのものだけでなく、一般の人が撮影した写真でも(アップしちゃだめだけど)、隙なく全方向に麗しかったのです。どの写真からも「キムタクを生きる」その覚悟というか、なにか気迫に満ちているように思えました。
どんな人も発信者になれて、芸能人も身近であることが是とされる時代。でも彼は、アイドル、アイコンという存在から逃げない(勝手な推測)。唯一無二

組み合わせが、新しさ生む

一線を継続してきた年月の長さは、もはや敬意に値し、今この時代だと新鮮だと気付きました。生のイベントだと存在感は倍増し、キムタク×岐阜の組み合わせの妙はこんなにもパワーがあるんだと思い知らされました。
場所を変えてみる、違うものと組み合わせてみる、ここも発想の転換のヒントになりました。
見れた、見れなかった。大変だった。とかそういうのも含めて、たった1人の人が、こんなにも多くの人に話題を提供できるのって純粋にすごい。(私も打ち合わせの時に話しました)

月はずっと見ていた

今回のきっかけの最初の最初は、これでした。

当日、旧友同士のLINEのグループ(人数多め)で、一人が「今日皆既月食なんだね」と月の写真を送ってくれました。
そうすると、次々自分なりの月の写真のリレーが始まったのです。家から、帰り道から、望遠鏡から、子どもと一緒に。久しぶりで離れていても、どんな場所にいても、ひとつの楽しさを同時に共有できたりするんだなと実感したのです。
遥か太古から続く、普遍中の普遍の存在の月でも、新しい方法で楽しむことができるんだと感動しました
特に今回は時間帯が夜中でなく、天気の状況もよく、スマホのカメラもだいぶ進化し、そこのあたりがポイントだったのかもと思います。

普遍的な価値を、今に合わせてアップデートする

時代が変わっても変わらない、人間の本質はどこかに隠れている
それを見つけだして、丁寧に磨きだし、今の時代に即して輝かせる。時に失敗しても、新しい挑戦をやめない人が生き残っていくのだなと実感しています。
だからこの話、本当はあと2週間早く書き上げてアップすべきだったな。旬はあって、そこを逃さないのが今のやり方だなと思います…。反省。

でも一方で。もうひとつ見ているドラマ「エルピス」。6年越しの実現だそうです。

あきらめず、6年経った今だったからこそ、伝わるものに熟成されたりもする。まずは人間の本質を探す旅、私も頑張ろう。
来月は、ひーもう12月!またここのページで!




ここまで読んでいただきありがとうございます。 読んで、少し心がゆるんだり、逆にドキッとしたり、くすっとしたり。 おやつ休憩をとって、リフレッシュする感じの場所に ここがなれたらうれしいです。