外国から見た特異な日本10 小学生の宿題
シンガポール在住、ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。
シンガポールや日本などのアジアでは小学生など小さな頃から学校や塾での宿題が多いと感じます。
ですが、インター校など欧米の学校では小学生までは遊びが中心、中学生から勉強が本格化して、高校生でものすごく勉強をし、大学に入ってからも一生懸命勉強をしないと卒業ができないというスタイルです。つまり、年齢の経過とともに学習量が増えていくのです。
日本だと幼稚園、小学校、中学校受験で大学の付属校に入れたらその後は安泰というスタイル、シンガポールでも小学校の卒業試験が登龍門と言われていますが、欧米の大学に入るのは高校の成績、試験、面接、特技、ボランティアなどで評価されます。つまり、小さい頃の試験結果で決まるのではなく、積み上げて勉強をし続けないといけないスタイルなのです。
宿題の研究の第一人者であるデューク大学のハリス・クーパー教授によると、年齢が上がるほど宿題は効果的になる、小学生の宿題は少なめにすべきだという主張があります。
https://today.duke.edu/2006/03/homework.html
日本の小学校受験では未就学児に親の背の高さほどのテキストを解かせるとも聞きます。また、シンガポールでも小学校入学前に英語でセンテンスを書かせたり、そろばんをさせたりもします。そうした文化は日本などのアジア特有だと感じます。
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