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元気がない時に「絶望を先送りにする」ことの重要性

色々とハードコアな動乱が続く2020年も後半戦。
自分自身も漠然と元気が出にくい日々なのですが、なんだか今年は「絶望しない」「努力や歩みを止めない」ことが大事なのかもしれないな、と思いはじめています。

いま何かしら絶望することがあっても、「あと数年ぐらいやれることをやってみて、それで本当にダメだったら絶望しよう」ぐらいの「絶望の先送り」が必要なのではと。

もともとの気質からの変化を自己認識する

というのも、いま私たち自身が今までにない体験をしている真っ最中で、この数ヶ月で多かれ少なかれ元々の気質から性格が変わっていると思うのです。

人との交流や祝祭という当たり前だった風景が消えていく。
様々な日常の喜びや趣味、エンタメにも制約がかかる。
外を出る時もずっとマスクを装着していて、季節のにおいも感じられない。
「生の喜び」みたいなものを強烈に実感できる場が明らかに少なくなっている、、

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今年はマジで見なかった光景


そんな中、今おそらく「120%フルパワーに元気でご機嫌」「これまでの人生で1番ハッピーでヒャッハー!」な状態であるという人は少ないのでは……(全然影響受けてない、というタフな人もいるだろうけれど)。
ウイルスという目に見えないものに常に注意を払い、存在を疑い、潔癖気味に日々を過ごす中で「もともとの自分よりも少しネガティブになっている、落ちやすくなっている」ことが多くなっているのではと思います(私個人としては、去年までの自分より2〜3割増しぐらいで内向的になり、神経質で疑り深くなった体感がある)。

必要以上にものごとを悲観的に捉えていることも全然ありえるので、「いつもの自分じゃないんだな」「自分含め、みんなネガティブになりやすいんだな」と自己認識したうえで日々を過ごしたほうがダークサイドに引きずられすぎずに正しく現実を認識できるし、逆にクサクサしにくいんじゃないかと。

長期的な目線で「それは本当に絶望なのか」判断する

また、今は世の中がカオスで変化の真っ最中なので、今見える範囲だけで判断を行うのは性急すぎるのかも。
もっと時間が経過した頃にようやく全貌が見えてくるということもあると思うので、いま何かしら良くない状況だったとしても「もうだめだ、すべて詰んだ」「絶望だ」と結論づけるのはまだ早いよなと。

人生は長期戦で経年変化とともに色々と状況も変わってくるし、これまで見向きもされなかったものが時代の変化で急に需要が高まったりすることもまさに今年になって私達が体験しました。 

個人的にも、かつて絶望していたことが、長期的に見ると喜ばしいことに続く壮大な前フリだったな、と感じることが色々とありました(自分のコンプレックスに対して自死を考えるレベルに絶望し、少しでもマシにしようとあがいているうちに逆に人並み以上にできるようになった、なんなら賞までもらえた、とか)

大事なのは「ムダ」と思わず日々の努力をやめないことかも

こういったドンヨリとしたムードの時に大事なのは、淡々とした祈りの習慣のように、虚無や諦念に飲まれず、日々の努力をやめないことかもしれません。

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「何やってもムダ」とすべて放り投げたくなる気持ちをグッとこらえて、すぐに芽が出なくても今できることを泥臭くコツコツと続けていくのは胆力と精神力のいることですが、
「絶望的な未来を少しでもマシにするために、目の前のことに対してあがいていく、努力していく」プロセスは一種の修行や瞑想のようで心を救済するし、
結果として実利的に役立ってくれ、現実的にも絶望的な状況から救い出してくれることも多いです(何やってもムダ……と思いきや、ダメ元でやってみたら意外と手応えあるやん!となるのは人生あるある)。
そしていつか逆にめちゃくちゃ良い波が来た時に、日々の研鑽があるとないとではチャンスを掴む基礎体力が違ってくるので、コツコツやってきた人はきっとまた盛大に調子に乗れる日々がやってくるのではと。「天は自ら助くる者を助く」はガチ……!

「もうダメだ」「これから何もいいことない」と思うようなことがあれば、
本当の本当に、それはガチもんの筋金入りの絶望なのか?
まやかしではないか?未来の喜びへの壮大な前フリではないのか?
と疑って、「ただの圧倒的絶望である」「もうおしまい」と結論づけるのを先送りにする気持ちをお守りのように持っていたほうが良さそうです。

なんだか雲をつかむような話&クソのようなふわふわ精神論ですが、自分への覚書や激励も兼ねて書きました。
皆様、2020年、どうにか乗り切っていきましょう〜〜〜

おまけ告知:

株式会社ハコスコ主催のオンラインレクチャー企画に本日19時から登壇します!
話したい小ネタが色々とあり、現実認識のあやふやさ、作品展開のマーケティング、自宅エンタメの戦略、祝祭と非接触、、などなど多方面の話題を色々詰め込む予定です。チケットは直前まで入手できるかと!


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