都議選が材料視されなかった理由
本日朝刊、コメント掲載させて頂いております。都議選が思ったほど市場で材料視されなかった理由は①国政に非自民の受け皿が存在しないこと、②都民Fの国政への絡みがまだ見えてこないことに尽きるかと思います。結局、市場は最も極端なシナリオしか興味がありません。今回の場合、「安倍退陣」に至るかどうかが焦点であり、そこまで至らないと判断されたからこその円安・株高でしょう。実際、今回の敗戦を受けて政府・与党は原点回帰を言明し、月内の内閣改造を経て、秋口を目処に経済対策を検討する可能性もあります。学校問題で支持率を落としたとはいえ、その分を全て都民Fに持っていかれた構図になっている民進党が相手では「安倍退陣」シナリオまでは実現し得ない。市場はそう考えていると思います。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS03H54_T00C17A7EE8000/