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誰もが誰かにとって、何かを気付くきっかけの点になる。

人と人のつながりは、最初は小さな点です。でも、その小さな点もつながりが増えることによって、一本の糸になります。さらにつながりが広がると、糸が交錯して、大きな布になります(中島みゆきさんの曲みたいですが)。

どこかに所属して、仲間にならないと、帰属意識を感じられなかった時代は確かにありました。所属こそが安心だったかつてのコミュニティの利点でもありました。しかし、今後は、所属だけがコミュニティではありません。所属しなくても、接続するだけでも、つながりによる安心や気付きを得られる方向へ。それが、僕の提唱する「接続するコミュニティ」です。

そんな「接続するコミュニティ」を感じられる、とても素敵なツイートがあったので、以下内容だけ要約してご紹介させていただきます。

ある夫婦がお子さんと飲食店に行った時のこと。料理が出された時に子どもが号泣してしまう。妻は一口も食べられないのを前に、夫黙々と食べる。妻は他のお客さんにも迷惑だから外に出ようとすると、店の店員のおばちゃんが来て夫を一喝! 「お父さん一人でのんきに食べてんじゃないよ!!何してんだい、奥さんに丸投げして!お母さんにゆっくり食わせてやってからあんたが食べな!お母さん、席を立たなくていいからね。ここのお客さんは赤ちゃんが泣いてたらほほえましく思うような人たちだよ。すいてたらあたしがみてあげるんだけどねえ、ごめんねえ」
夫はバツが悪そうな顔をして子どもをつれて外に出た。但し、全部食べ終わってから。その後、夫は「あの店にはいかない」と言い出すかと思ったら、それはなく、その後も何度もリピートしてます。…とのこと。


こういうオカンなおばちゃんがいてくれてうれしい! 

赤の他人、しかも、初めて会った人なのに、こうして「大きなお世話」を焼いてくれるおばちゃんがいてくれる日本はまだまだ捨てたものじゃない。

泣いている子どもも悪者にせず、その親も悪者にしないで、周りの客にも嫌な気持ちさせないよう、全部が丸く収まるよう、実はこのおばちゃん、ものすごく気を使っているんじゃないのかな。おばちゃんが戦略的にやっているわけじゃなく、直観的にやっていることだと思うけど。

こういうおばちゃんこそ「接続するコミュニティ」の点(シナプス)になれる人なんですよね。

昔は、地域という「所属するコミュニティ」の中に、こういうおばちゃんがいたもんですが、地域共同体が消えつつある中、そういうおばちゃんも消えてしまったと思っていました。

しかし、おばちゃんの魂は不滅です。

所属するコミュニティがなくなっても、今回の例のように、見ず知らずの赤の他人でも世話を焼いてしまうって人こそ、これからのコミュニティを豊かににしてくれる「小さいけど大きな起点」なんだと思います。


案外、僕たちの周りには、今でもこういうオカン気質のおばちゃんがいるんだと思います。気が付いていないだけで。そういうおばちゃんが見えていない人は、意識をちょっと変えて、日常を見直してみるといいと思いますよ。おばちゃんが見えてきたら、きっとあなたの中にも「人と人をつなげるシナプスになれる能力」が芽生えた証拠かもしれません。

誰もが誰かにとって、何かを気付くきっかけとなる点になれる。

それが巡り巡って、心でつながる大きな新しいコミュニティになる。かつてのように、囲いや塀で囲われた閉鎖的なコミュニティではなく、いつも顔を突き合わせる日常的なコミュニティでもなく、一期一会でもそれぞれの人生に何らかの役割を果たしてくれる「接続するコミュニティ」になるのです。

おばちゃんも素敵ですが、このおばちゃんに叱られた旦那も、キレることなく(といいつつ自分のは食べ終えてから、子どもを外に出すというたくましさw)、しかもリピーターになるなんてイキじゃないすか! 



このおばちゃんに「客に対して失礼だ! 」みたいな感想を持つ方もいたみたいですが、我々は客とか店員とかの前に人間なのであって、客と言う立場が何より優先するわけじゃないってことをキモに銘ずるべきでしょう。

「俺は客だぞ! 」ってキレる人っていうのは、金を払って客という立場を買わないと、自分の社会的意味を感じられない寂しい人なのかもしれません。


この話には続きがあって、夫婦間のコミュニケーションの大切さについても語られています。

夫が一言「急いで食べて子ども見るから、少し待って」と断ってくれたら、妻も「どういうつもり?」と聞けばよかった、と。めんどくさがらずコミュニケーションをとることが大事だと、書いています。

夫婦や家族という強い「所属するコミュニティ」の中にあっても、ちゃんと言葉にして伝え合うってことは大事なことなんですね。

僕にとって、いろいろ気づきのあったツイートでした。一本のツイートやブログなどでもこうして「気づき」の起点となることもあるのです。またこれを読んだ人へと、たとえ顔も名前も知らない誰かの気付きになることもあると思います。

※「接続するコミュニティ」についての考えは、ぜひ拙著「ソロエコノミーの襲来」をお読みください!  

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