デフレが長期間放置されたのだから仕方がない

足元のインフレ率鈍化は少し前までの円高が効いており、そこからは幾分円安が進んでますから、インフレ率は早晩加速に転じるでしょう。

ただ、そもそも諸外国に比べてインフレ率が上がりにくいのは、やはりデフレを長期間放置したことにより、企業の価格転嫁メカニズムが破壊されてしまったことや、民間部門の支出性向が構造的に低下してしまったことが大きいでしょう。

実際、資金循環勘定を見ても、企業部門の貯蓄超過幅は拡大傾向にありますし、一時的ではあると思いますが、政府部門は10年ぶりに貯蓄超過に転じており、国内ではかなり資金需要が乏しい状況です。

また日本の長期金利は、企業の今後5年の期待成長率と関係が深く、その期待成長率が低迷してますから、金利が上がらないのも仕方ないでしょう。

インフレ率と最も関係が深いIMFのGDPギャップを見ても日本はまだ需要不足となってますが、今のYCCの枠組みでは日銀の能動的な需要刺激は限定的でしょうから、海外経済や財政の追い風が強まるまで緩和が長期化されるのは仕方ない情勢といえるでしょう。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32467600Q8A630C1MM8000/

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