無題

アニソンライブも海外輸出時代「ラブライブ!」がLAで2DAYS

毎年7月にアメリカ・ロサンゼルスで開催される大型イベント・アニメエキスポ(Anime Expo)は、以前にこのCOMEMOでも紹介をしました。期間中の延べ動員数が35万人を超える国外最大の日本アニメのイベントです。
この開催に合わせて、人気アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』のアイドルグループAqoursのライブが現地で開催されることになりました。休養を明けたばかりの小宮有紗を除く8人が、現地でファンとのコミュニケーションを築きます。

びっくりするのはその規模です。会場はアニメエキスポに隣接する有名ライブハウス「The Novo」。最大キャパシティは2300名。公演は金曜日の夜と土曜日の午後と、2日間全2回の2DAYSです。
チケット価格は65ドル(約7100円)から150ドル(約1万6500円)のVIP Pitまでと、決して安くはありません。さらに4日間券だと126ドル(約1万4000円)するアニメエキスポの入場チケットも必要になりますから、ライブの参加は数万円ほどの支出になります。
今回のライブに、これだけの出費をするファンが4000人から5000人規模で参加すると想定しているわけです。

かつてはアメリカの若いアニメファンはお小遣いが少ないから、お金を使いたがらないと言われてました。しかし現在のファンは消費意欲も旺盛で、アクティブとの判断もあるでしょう。

アニメやマンガの海外進出はよく話題になりますが、それと並行して近年アニソンアーティストやアイドルグループ、声優のイベントが海外でも活発に行われています。ライブの規模も次第に大きくなり、運営や設備のクオリティもあがってます。
アニメイベントが大きくなり始めたばかりの2000年代前半から中頃は、こうしたライブの多くはイベントの入場チケットがあれば無料でした。その代わりトラブルも少なくありませんでした。要はファンサービスで、売上げをだす、利益をだすものでなかったのです。ところが現在は、ビジネスの一環として行われます。

これは現在日本で起きていることが、世界に広がっているともいえそうです。日本でもかつては音楽ライブを、作品を盛り上げる手段と見ることが多かったはずです。
しかしアニソンアーティストが活躍し、アニメ発のアイドルグループが人気を得ると、音楽・ライブはアニメの収益回収の主要な方法に変化します。現在は、音楽・ライブ・アイドルユニットの活動を前提にした作品も増えています。アニメは映像そのものだけでなく、周辺カルチャーも合わせてプロデュースしていく時代です。

海外のライブイベントは、日本で確立したモデルをそのまま持っていく試みなのです。実際には日本と同じクオリティのライブを海外で実施するのは、日本以上にコストがかかります。しかしDVDやBlu‐rayがかつてほど売れなくなったいま新しいビジネスモデルは海外でも必要です。
『ラブライブ!サンシャイン!!』Aqoursのロサンゼルス・ライブは、そんな今後の日本アニメの未来も背負っているのです。


さてアニメビジネスと言えば、アニメプロデューサーの平澤直さんと僕がホストになって届ける「COMEMOxアニメビジネス NIGHT OUT」の第6回の開催が迫っています。
今回は音楽プロデューサーとして、国内のアニメライブのビジネスの経験と知識な豊富な木皿陽平さんをゲストを招きます。海外にまで輸出されるほどにまでなったアニメのライブエンタテイメントについて語っていただきます。

5月22日に大手町の日本経済新聞本社2F SPACE NIOにて開催。
是非、よろしくお願いいたします。
https://eventregist.com/e/comemo0522?lang=ja_JP


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数土 直志(すど・ただし)

ジャーナリスト。アニメーションを中心にエンタテイメント産業について、見て、聴いて、そして伝えています!

COMEMO by NIKKEI

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