リモートワークが実装された今、リアルな場で一緒に働く意味って何だろう。
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リモートワークが実装された今、リアルな場で一緒に働く意味って何だろう。

先日、本当に久しぶりに、対面で商談というものがありました。今年の8月に入社してくれた新しい仲間と一緒に、ある企業さんに訪問。

朝、オフィスに出社して、打ち合わせをいくつかこなして、オフィスからの移動時間を調べて現地近くまで移動。微妙に早く着いたので近くの喫茶店で15分だけ時間をつぶして、受付で名前を名乗って訪問先の部署を伝えて、会議室に通されて、資料を渡して、いろいろお話。話が盛り上がって時間が結構すぎている気がするけど、今何時だろう?と思ったりしながら、予定より10分ほど押して終了。そして駅まで、商談の振り返りをしながら歩く。

上記のような動作、もうかれこれ20年くらいこんなことをやってきたはずなのに、いろいろな発見がありました。オンライン会議だったら訪問先の部署名とか意識しないし、どれくらい時間がたっているかはちらっとPCの右下をみればすぐわかりますよね。時間の経過に対する感覚がすごく鈍くなっているような気がします。

なんてことがあって、やっぱりリアルな場が大事だなと感じたことを2つ、紹介させてください。

まず一つ目は、「時間の重なり」ということ。オンライン会議だと、誰かと同席だったとしても、その時間にぱっとアクセスして、お話して、ミーティング終了。「終了」ボタンを押したら一瞬でプライベートな場に戻る。一方、一緒に現地に移動するという時間があると、そこで必然的に会話が生まれるわけですよね。もちろん、商談の前であれば、今日はどんな話をしようか、ってところから始まるわけなんですが、そこから派生していろいろな会話ができる。最近気になっていることとか、プライベートな話題も含めて。商談が終わった帰り道にも、相手の印象はどうだったのかとか、あの時のリアクションがどうだったとか。

こんな風に、「商談」という本題だけじゃなく、その周辺にあるちょっとした時間の重なりのなかで、情報やお互いの考えなどが共有されていくということはたくさんあるのだと思うんです。

やっぱりリモートワークでそういう時間は少なくなっている。それは一見すると時間効率が上がっているし、生産性が高まっているように思う。だから、いったん無駄を排除して効率的にやってしまうと、改めて余剰を作るってなんか悪いことのように感じちゃいますよね。

でも周辺の情報が共有されづらくなって、どうも合理的な必要最低限の会話しかできなくなっちゃうのって、なんだか心配です。本当はその周辺に大事なことがあるんじゃないかな。情報としてしっかり整理されていないもの、すっごく属人的な、いわゆる暗黙知。この暗黙知を共有するための「時間の重なり」をどうやって設計するか、というのはこれからの組織にとってとても大事なことのように思うのです。ただ単に、同じ場所にいるということではなく、その時にしかできない会話を大切にしたいですよね。

そして二つ目として、「プロセスを知る」ということが大事だな、と。冒頭に書いたように今回は、最近入社した仲間と一緒の商談だったわけなんですが、会議室に通されて彼女の開いたノートにちょっと感動したんですよね。何かというと、商談相手について調べたことがA4のノートにびっしりと書き込まれていた。新人さんなので、いろんな商談に同席してもらっているのですが、その一つひとつに必死に取り組んでいるんだなぁと。もちろん、オンラインでもがんばっていることはわかるのだけれど、そういう陰で努力していることは見えませんからね。

そしてそこから、あぁそういえば「Aさんもこういうノートの取り方するよなぁ」とか「Bさんはああやってキャッチアップしてたな」とか、そういうことを思い出したりしたのです。

そう考えてみると、オンラインで雑談の場をつくることはできても、お互いの仕事の、プロセスの部分を見る機会が失われてしまっただなと気づきました。もちろん、最終的なアウトプットで良いプロセスを踏んでいるかどうか垣間見えることもあるとは思いますが、「その人がどんなプロセスを踏んでいるのか」に思いを馳せること、それができるようになるためにはリアルの場がやっぱり必要なのではないか、と思ったのです。

と、いうことで久しぶりに1回、商談をしただけで、いろいろ考えてしまいました。こんなこと2年前は当たり前だったのに、不思議なものですね。

少しずつ人の移動が戻ってきて、出社か在宅かといった議論が出ているようですが・・・

在宅のほうが良い仕事もあるし、それだけだと失われちゃうこともある。出社は嫌だと考える社員の方がいるとしたら、リモートになる前から場の価値を感じていなかったのかもしれない。自分たちの会社にとって、リアルな場の価値って何だろう、そんなことを考える良い機会かもしれませんね。

私たちは、「時間の重なりによって暗黙知を共有する」「お互いのプロセスに思いを馳せられるようになる」、ということを大事にしたいな、と思っています。

皆さんは、いかがでしょうか?


追伸

本文とは関係ありませんが、引き続き、ローンディールではオンラインイベントを開催していきます。ご興味があればぜひ!



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株式会社ローンディール代表取締役。「レンタル移籍」という事業を通じて、主に大企業の人たちに一定期間ベンチャー企業で働く機会を提供しています。新しい働き方の選択肢を作ることで人材の流動性が高まり、個を活かす組織・自らの能力を最大限に発揮できる個が増えていくといいな!と思っています。