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ESG評価主流化の証

4月15日に大手信用格付け機関であるムーディーズがESG評価機関のVigeo Eirisを買収したと伝えられました。これによりグローバル展開している主要なESG評価機関が大手金融サービス提供会社と資本関係を持ったことになります。

先鞭を着けたのはMSCIで国際金融危機以降の10年で、北米で著名なESG評価機関だったKLDやInnovest、ガバナンスやリスク分析に強みを持つGMI Ratings等主要なESG評価機関を次々と買収していきました。

一方、グローバル展開しているESG評価機関の一角であるサステナリティクス(Sustainalytics)は2015年の業務提携や様々な商品開発における協業を経て、2017年7月にはモーニングスターに40%の持分を保有されました。

伝統的な投資では重視すべきは企業の収益性で、それは財務諸表に表れているとされてきました。しかし経営・組織体制の質、社内外のステークホルダーへの配慮が財務諸表に影響を及ぼすことが知られるようになり、現在のESG投資の隆盛につながっています。その隆盛は上記の大手金融サービス提供会社の注目を集めることになり、買収や資本関係として結実したと言えます。

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黒田 一賢(株式会社日本総合研究所 スペシャリスト)

日本サステナブル投資フォーラム運営委員 青山学院大学非常勤講師 近著に『ビジネスパーソンのためのESGの教科書 英国の戦略に学べ』 ※執筆者の個人的見解であり、日本総合研究所の公式見解を示すものではありません。

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