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ESG要因の知見を取締役に求める機械・電機メーカー

スキルマトリックスの最終回は機械・電機メーカーです。前2回は以下から読むことができます。過去の投稿同様、それぞれの業種で取締役を目指している方は特に参考にしていただけたら幸いです。

機械・電機メーカーで今年の株主総会招集通知でスキルマトリックスを公表しているのは荏原製作所、栗田工業、ダイフク、イビデン、安川電機、太陽誘電の6社です。

過半数の企業が取り上げているスキルは以下のもので、素材・化学メーカーと似ています。
・経営経験
・財務・会計
・法務
・海外経験
・研究開発
・営業

このうち、「営業」は素材・化学メーカーにはなかったものですが、機械・電機メーカーの方が競争が激しく、製品の性能だけではなく、それを的確に伝える能力がより求められるということなのかもしれません。

さらに機械・電機メーカーのスキルマトリックスの特色として、ESG要因に関する知見を取締役の要件に挙げていることがあります。上記の「営業」同様、顧客へのアピール材料としてESGに関する取組も重視しているということもあると考えられます。
・荏原製作所:環境、社会、ガバナンス
・栗田工業:環境
・イビデン:リスク/コンプライアンス/ガバナンス
・安川電機:コーポレートガバナンス

海外企業では異なる傾向が出るかもしれませんが、日本では機械・電機セクターは最もESGへの取組が進んでいる業種です。そのため取締役にもその知見を求めるのは自然と言えます。

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黒田 一賢(株式会社日本総合研究所 スペシャリスト)

日本サステナブル投資フォーラム運営委員 青山学院大学非常勤講師 近著に『ビジネスパーソンのためのESGの教科書 英国の戦略に学べ』 ※執筆者の個人的見解であり、日本総合研究所の公式見解を示すものではありません。

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