物価を巡るECBの「読み」

ちなみに現在のECBスタッフ見通しによれば2020年まで見通してもユーロ圏消費者物価指数(HICP)は+1.7%にしか届きません。ドラギ総裁は会見(12月分)において、+1.7%は「2%未満だがそれに近い水準」という目標に照らして満足できるものではないとの趣旨のコメントをしています。

これから重要になってくるのは「原油価格の上昇幅」と「ユーロ相場の上昇幅」のどちらかが大きいのかという比較衡量ですが、実はユーロ相場は対ドルでこそ上がっていますが実効ベースでは大して上がっていません。ゆえに、原油価格はユーロ建てで見ても「まぁまぁ上がっている」というのが実情であり、それゆえにHICPも原油によって引き上げられるという事実が期待できます。ユーロ高に文句を言いつつも、正常化の旗をちらつかせる背景にはこのような原油と為替を巡る「読み」が働いているのではないかと推測します。

https://jp.reuters.com/article/euro-cpi-idJPKBN1FK1GJ

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