卵子凍結のリアルな話
新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症やコロナワクチンについては、必ず1次情報として厚生労働省首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。
見出し画像

卵子凍結のリアルな話

古市優子 - Yuko Furuichi

昨年の年末、未受精卵を凍結しました。
卵子凍結は不妊治療(この場合は受精卵凍結)として比較的メジャーになりつつありますが、未受精卵の場合はあまり知られていない領域だと思います。私自身、周りに体験者もおらず深い予備知識もなしで挑んだため、途中で「ぇえ?!」となることも多かったです。
日本ではまだまだ事例も少ない未受精卵凍結。ですが需要は確実にこの1~2年で急速に伸びていて、最近特に、同世代の知人達から相談を受けることが増えました。

こちらの記事にもある通り、本当に情報が少なすぎるんですよね。実際、私の話を元に、凍結まで踏み切った友人も何人います。
悩んでいる人たちに少しでも役立てればと思い、体験談を書いてみようと思いました。1年前の出来事なので、曖昧な点も一部ありますがご容赦ください。

いつ凍結する?問題 ~費用の話~

まず、AMH数値を測ります。まだどうしようかな~と検討している方は、5,000円程度の血液検査で多くの病院で実施しているので、とりあえずさくっとAMH検査から始めることをおすすめします。

30代前半から採卵を考える人が多いようですが、卵子の状態は本当に人さまざまです。もしも実年齢よりも数値が上気味などあれば、早く手術したほうがほうがいいという判断になるかもしれない。

だったらみんなもっと早く採卵すればいいのではないの?と思うかもしれません。実際その通りです。私もそう思っていました。
ですが、そこはお財布との相談です。正直、めちゃ高い!!!
なぜかというと、毎年保管料がかかるからです。

私の場合は、11個採卵しました。
3個で1セットとして保管される病院だったので、以下計算になります。

3個 × 4セット × 5万円 = 20万円 / 年間保管料
ここに手術費一式(だいたい40~60万円程度)が加算されます。
仮に40歳まで冷凍し続けた場合、31歳で採卵した私は+9年の保管期間、つまりトータルで230万円以上の出費になるのです。

手術費用一式 約50万円※

保管料20万円 × 9年 = 180万円

凍結卵子を体外受精して子宮に戻す費用 ←さらに追加

逆に、保管期間が短ければ短いほど(≒早く凍結卵子を使って妊娠すれば)コストは安くなります。その点が、いつ凍結するのか判断とのトレードです。まずはAMH数値を測って、自分の状態をみつめて、お医者さんと相談しましょう。

※わざわざnoteまで書くんだから正確な金額を教えてくれよ!と思われますよね、すみません。1年以上前でレシート等なくしてしまって正確な内容がかけないので、気になる方は各病院の料金表をごらんください。

いつ凍結する?問題 ~タイミングの話~


特に忙しい人にとって重要になるのがタイミング。この調整が今後のストレスをいかに減らすかに響いてくるので、とても大事だと思う。なのに、全然知られていない!
私はたまたまタイミングが合ってラッキーでしたが、このあたりは病院のHPにもあまり書かれていないので、細かめに体験談を書きますね。ただし、年齢や体の状態でも全然違うので、あまり参考にならないかもしれません、その点はご留意ください。(費用感と違い、あまり表に情報が出ていないのはそのせいかも?)

私の場合、ざっくりスケジュールはこんな感じでした。実施する前に、きちんとお医者さんに聞いてみてくださいね!

0〜7日目前後:生理開始と共にスタート、薬を飲んだりする。
7〜14日目前後:自分でホルモン注射を打ったり、たまに通院したりする。
14日目前後:採卵手術

詳しくはこちら。
※レシート同様、説明用紙もちゃんと保管しておけばよかったんですが、、当時友人にLINEした雑な写真しかなくてごめんなさい。

画像1


自分で自分のお腹に注射を打つ(!)行為や、ホルモン剤の副作用でお腹がぱんぱんになるのは、なんとか気合で乗り切れます。痛みや不快感も、生理痛や体調不良でだるい程度なので、仕事もいつも通り継続して問題なしです。
ただし、スケジュール的にかなり参ったのが以下二点。

①急に通院しなきゃいけない
特に採卵直前は「明日と明後日通院できますか?」のようなオファーが急に来ます。私は大手病院だったので時間的にはかなり融通がきき、なんとかなりましたが、たとえば夜間営業していない病院だったら、無理だったかも。
せっかく採卵(課金)するなら卵子最大個数を取りたい、ホルモン注射がそれに影響するのなら、という思いで、スケジュールをごり調整して病院にすっ飛んでいっていました。
元々出張がとても多い生活だったので、コロナ禍で逆に助かりましたが、いつもの生活だったらかなり調整必要だったなあと思います。その2−3週間は、出張や旅行はいれない!が正解だと思います。

②採卵予定日(手術日)が直前までわからない
これが一番トリッキーでした。私の病院は午前中のオペだったのですが、麻酔を打つので午前中いっぱい全く仕事ができなくなります。午後も激しいアクションはできません。
そのXデーがいつになるのか、3日前までわからない。おおよそこのあたりかなあ?という日程が5日間前後もあるため、1週間前後は予定をふんわりあけておけないといけないのです。
幸い私の体は素晴らしくて、採卵日が休日の土曜午前中にあたり何も仕事に影響がなかったのですが、実は月曜夕方に重めの予定をいれてしまっていて、重なったらどうしようとずっと憂鬱でした。
お医者さんに採卵スケジュールをもらったら、休暇と合わせることをおすすめします。もしも難しければ次の生理のタイミングから始めればいいだけなので。

画像2


③終わった後
術後数日間、生理痛的な違和感は少しありましたが、これも私は何ら日常生活に支障はありませんでした。採卵したらすぐ全て終了!という感じです。

いっぱい注射打って、お腹痛くなって、スケジュールも拘束されて、しかもこの出費・・・(涙)
本当にお財布との相談ではありますが、特に働きながらだと、いつでもできるものでもないので、私はコロナ禍の冬休み中に取り組んで本当に良かったなぁと思います。今年もやってくる20万円の保管更新料に震えていますが、凍結したことを全く後悔はしていません。

あと最後に、注意点、というかおねがい。
卵子凍結する!した!というと、根拠ゼロの怖い噂を吹聴してくる人がたくさん現れます。「凍結した卵子からだと赤ちゃんの成長が云々」とか「将来自然妊娠しにくくなる」とか「あの病院は凍結した卵子を全部ミスで溶かした」とか、全て私が面と向かって言われたことです。
新しい分野なので、根拠のない誹謗中傷が本当に多い。しかも悪意がないからものすごくたち悪い。
でも、そこは堂々と胸を張って、無視するようにしてください。余計な心配は、心にも身体にも悪いので。きっと数年後には、凍結が当たり前にある一つの手段になって、そんな指摘もされなくなりますから。

不思議と愛着が湧いてくる自分の卵たちの写真 ↓

画像3


もしも悩んでいる人がいたら、少しでも安心できる材料になれればと思い、当時の気持ちを思い出しながら書いてみました。
一度きりの人生、全力で生きたいな。








この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
古市優子 - Yuko Furuichi
Comexposium Japan株式会社 代表取締役社長・ad:tech tokyo 事務局代表・ One Young World Japan Chief Producer・スターティアホールディングス社外取締役・Advance Women at Work 理事など。