草食化・肉食化?日本の未婚化は魚食化がカギを握る?
未婚化の原因は、やれ「若い男たちの恋愛離れ」「草食化のせいだ」などと、価値観の問題にしようとする大人たちがたくさんいますが、そうではないことは、これまでも何度もお伝えして来ました。
恋愛できる男なんて、いつの時代も3割程度しかいないし、自分から告白できる男も3割もいません。
問題はそこじゃありません。
ところで、いろいろと統計資料を調べていたところ、ある発見がありました。
未婚化の原因は魚のせいかもしれない?
どうした?いきなり、何を言いだすのか?
…と、思われるかもしれませんが、日本人一人当たりの食用魚介類供給量と婚姻率との間には、きわめて強い正の相関関係がありました。
相関係数=0.9357ですので、ほぼ一致していると言えます。
これは、「魚を食わなくなったから結婚が減った」と言っても過言ではないかも?
いいえ。もちろん、過言です。何回も言っていますが相関と因果は混同してはいけません。「魚を食わなくなったから結婚が減った」と因果にしてはいけませんが、人間はとにかくそこに因果を求めてしまう生き物です。
「魚を食っていれば結婚できる」わけではありません。
逆に、「結婚が減ったから、魚を買う主婦が減ったのではないか」という見方をすることもできます。そうした要因もあるでしょうが、とはいえ、魚供給量が増えた年(1995年や2001年頃)だけ婚姻率も増えているという連動の説明にはなりません。
何より、年齢別に見れば魚を摂取しているのは圧倒的に中年~高齢者層です。これだけ高齢者の人口が増えているにも関わらず、供給量が激減しているのはなぜなんでしょう。
もうひとつ、魚だけではなく、肉でも発見がありました。
肉と離婚率とも、魚ほどではありませんが強い正の相関関係がありました。「若者が草食化したから結婚が減った」と言われますが、皮肉なことに「世の中が肉食化したから離婚が増えた」んです。
それにしても、こんなデータ、我ながらよく発見したものだと思います。まあ、そもそも、魚と肉と結婚と離婚を結びつける人はあまりいないでしょう。以前にも僕は、飲酒量と結婚との相関についても発見したことがあります。それについて書いた記事はこちらです。
いずれにせよ、今後も、魚介類供給量は減り、反対に肉は増えると予想されています。ということは、ますます未婚化と離婚化に拍車がかかるということにならないでしょうか。
独身男女の皆さん、結婚のためというより、健康のためにも、お魚を食べましょう!