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地方企業ならではの戦略とは何か?

「地方には、たくさんの優良企業が眠っている」

自分が改めて注目しているのが、葉っぱビジネスで有名な株式会社いろどりです。

・山にある葉っぱや花を200軒の農家が全国の料亭などに出荷
・平均年齢 約75歳
・年間売上が約1000万円のおばあちゃんもいる!

地域資源を活かして、事業を立ち上げ、付加価値をつくり出している素晴らしい事例です。

キャンプ用品販売をおこなうスノーピークも、新潟県燕三条市に本社を構え、燕三条市の産業資源を生かしたブランドづくりを行なっています。

企業と地域の歴史価値をミュージアム開設し、伝えているのが興味深いです。

DXというキーワードが注目を集めていますが、地方企業が独自性を築くためには、「地域資源」に着目すると良いと考えています。

では、どのように考えると良いのか?

地域資源と戦略の関係性を読み解くワークシート

地域資源を戦略に活かす視点を整理するため、地方企業戦略のマーケティングトレースワークシートを作成しました。

地元マーケティングトレース_ワークシート.005

地域企業を読み解く視点
①地域資源(地域資源は何か?)

②事業特徴(地域資源を生かした戦略はどのようになっているか?)

③顧客/ステークホルダー(地域内外の関係者は誰か?)

④ポジショニング(独自性は何か?)

⑤価値の届け方は?(地域資源を生かしたマーケティング特徴は何か?)

⑥地域の変化は?(どのような地域の変化が生まれているか?)

⑦参考視点は?(他の地域に活かせる点は何か?)

「地域資源」「戦略」がどのようにつながっているかを理解する視点をもつと、地域企業ならではの戦略を読み解けると考えています。

先ほどの、いろどりをシートで整理しています。

地元マーケティングトレース_ワークシート.004

いろどりの地域マーケティングトレース要約
①地域資源
・町の面積の86%が山林→葉っぱ資源
②地域資源を活かした事業特徴
・山にある葉っぱや花を200軒の農家が全国の料亭などに出荷
③ステークホルダー
・顧客は首都圏の高級料亭
・地域内のパートナーと協業
生産者、いろどり、JAの3者による役割分担、受発注システムを連動
④独自性
・地域内で働き手の高齢者が参加できるUX・UI開発
・競争を楽しめる入札システムの仕組み
⑤価値を届ける要素
・彩のつまものや葉わさび・柑橘など、年間で320種類以上の品揃え
・高単価高付加価値
・短納期・即日発送  多品種・少量生産、個選個販

地域の変化
年商1000万を超え「忙しゅうて、病気になっとれんわ!」というおばあちゃんも!産業福祉が充実することにより町の経済も町政にも好影響。

このワークシートをもとに、地域企業のマーケティングトレースをすると、地域資源と戦略のつながりを理解できるようになっています。

地域企業をトレースするワークシートはこちらから

地域企業を読み解く視点をまとめたスライドはこちらで公開しています!

宜しければご自身の地元企業のマーケティングトレースに活用してみてください!

最終的には、47都道府県の地方優良企業を発掘する取り組みに繋げていけたら面白そうだと考えています!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!