見出し画像

キャリアの分岐点に複業を~転職、昇進、起業 | 3つの角度から見る新しい働き方~

こんにちは。日経COMEMOのKOLをしております、大林と申します。
普段は複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を運営する株式会社Another worksの代表をしております。

働き方の多様化、オンライン化が進み、日経でもキャリアを考える上で刺激となる記事が多くあります。今回は、3つのキャリアの分岐点から複業という新しい選択肢とトレンドを解説します。

転職×複業

異職種への転職というキャリアチェンジを取り上げた記事です。記事では、「異業種かつ異職種」への転職が増加するといったトレンド転換が起きている、と紹介しています。

少子高齢化による構造的な人材不足や、幅広い業種で加速するデジタル化を背景に異職種転職が増えており、転職活動では転職後の会社でも共通で活かせるスキルをアピールすることが重要であると記載があります。

しかし、個人の異職種への転職ハードルは依然として高いままでしょう。例えば、キャリアにおいて、自身が本当にやりたい業種・職種なのか、今までのスキルを活かせるような職種なのかなど業務経験がないからこその悩みが発生していきます。また、未経験職種への転職は、尚更ハードルが高くなります。異職種への転職需要が高まっている中、未経験者を募集する企業がある一方、転職要件として経験者を基準とするケースも依然として多くあります。

そこで「まずは複業」です。複業で興味のある職種にチャレンジ、実務を積むことでしか得られない経験が、キャリアプランをより鮮明にイメージすることへ直結します。自身のキャリアチェンジを考え、一歩踏み出したい人へ「複業」が明確なファーストステップとなるでしょう。

昇進×複業

三井住友海上の、副業を含む社外経験を課長昇格の条件に据える計画があるという記事です。副業や出向など社外カルチャーに触れる経験は視野を広げ、自分自身を磨く機会になるとされています。

また、次の記事では、社内副業の事例が紹介されています。

ガイアックス社では4年ほど前から社内副業をスタートし、副業をする社員と業務委託契約を結んでいるといいます。これは、通常業務の給与は変わらず、そこに加わる形で副業の対価を得られるので、モチベーション向上につながる取り組みであるとのことです。

既にキャリアアップにおいて複業は有用視されており、大手企業での制度設計が進んでいます。特に、離職防止や採用強化が欠かせない企業にとって、キャリア支援はスピード感をもって進めていかないといけません。複業を通じたキャリアアップの流れは、全国で当たり前になるでしょう。

起業×複業

本業は東京の企業でリモートワークをしながら、石川県へ移住し副業ビジネスを始めた事例が紹介されています。移住を選択した松田さんのコメントによれば、副業でビジネスをはじめようと思ったきっかけは、起業リスクが軽減されることにあり、いずれ軌道に乗れば自前で蒸留所を設ける考えだといいます。

起業前に「まずは複業」で事業創造をしていく事例が可能になったのも、オンライン社会への移行によるリモートワークの推進という時代の流れがあってこそです。新型コロナウイルスを通じてキャリアの選択肢が広がった今、複業という新しい選択肢を効果的に活用できるか否かが分岐点となるでしょう。

埼玉県横瀬町でのサービス導入が決定したタウンドクター合同会社は、横瀬町での複業をきっかけに起業しました。「複業から自治体に関わり、起業する」複業を通じて自治体の実情を理解した個人が起業することで、自治体の課題解決へ直結するでしょう。

地方企業、地方移住を推進するためには、地方起業をいかに増やすか、が重要になってくる中で、自治体が積極的に民間人材を複業という新しい関わり方で関係人口を創出することは、地方創生において重要なキーワードになってくると思います。

まとめ

キャリア×複業について、転職、昇進、起業という3つの分岐点に沿ってトレンドを解説していきました。最新の日経記事でも取り上げてられているホットトピックスです。

これからも新しい働き方のトレンドに注目していきます。
Twitterでも日々発信をしていますので是非チェックしてみてください!


この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?