「調整」を展望するYCC

「概念的に、あるいは理論的には、(物価2%達成前の)イールドカーブの調整という可能性は排除していない」というフレーズが記憶に残ります。もちろん、現時点では考えていない、というヘッジ付ですがあくまで「現時点」であって、未来に対して含みを持たせています。

イールドカーブの調整はあくまで「調整」であって、一部が感情的に反応するような「引き締め」とは異なります。数ある危機を乗り越えてきた手腕を発揮しながら、持続可能な枠組みへの修正が施される可能性が高まっていると思います。少なくともCPIが1%台に乗せている今を逃せば、検討が難しくなることは副総裁の頭にもよぎっているでしょう。CPI1%超え、ドル円105円以上、日経平均2万円以上というこのタイミングを逸してしまうと、「調整」の大義名分ですら見つけるのが難しくなってしまう可能性があります。個人的に糊代論はあま賛同できるものではありませんが、こと日銀に関してはカードの枚数が圧倒的に少ないゆえ、相場が安定している時に細かくでも溜めておくことは意義があると思います。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28804940Q8A330C1000000/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?