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もし20歳の頃に戻れるなら

3月3日、春だというのに凍えそうなぐらい冷たい雨が降っていた。都心は年に一度の東京マラソンで、週末ののんびりした空気はどこか緊張しているようだった。一方、都心を外れた湾岸沿いでも静かに白熱していた場所がある。東京ビックサイトだ。

3月1日金曜日、2020年卒の就職活動が本格的に始まった。経団連加盟企業の説明会が解禁になり、リクルートスーツ姿の学生がオフィス街にあふれた。3日は就活解禁後、初めて迎える日曜日。東京ビックサイトで開かれた合同説明会には、雨にもかかわらず多くの学生が集まった。

僭越ながら就活生に向けて講演する機会を頂いた。自分が就活生だった頃の記憶はまだ鮮明だと自負しているが、壇上から見る現役就活生の瑞々しさには圧倒されるばかりだった。

20歳の頃に戻れるなら――。叶うことはないと分かっていながら妄想してしまう、永遠の問いだ。各界で成功を納めている著名人でも考えてしまうものなのか?実際に取材してみた。

お笑い芸人「厚切りジェイソン」として活躍しながら、IT企業の幹部として働くジェイソン・D・ダニエルソンさん。高校生のころコンピューターサイエンスの道を志し、夢を早く叶えるために飛び級で大学へ進学した。

記事には書けなかったが、個人的にインタビュー全体を通して感じたのは、ジェイソンさんの主体性の強さ、直観力の強さだ。上手くいかないことがあっても立て直せるレジリエンスを持っているのは、「自分はこうなりたい」というコアがあるからなのだろう。特に印象的だった言葉がある。

でも20歳に戻ってやり直したいとは思わない。実際に歩んできた道が一番理想だったんじゃないですか。僕は人生で失敗したことはないと思っています。グーグルのインターンに落ちたときみたいに、他の人にとっては失敗に見えることはあるかもしれないけれど、それは別に考え方次第、捉え方次第です。

皆さんは自身の20歳の頃を顧みて、何を思いますか?

これからキャリア航海に乗り出す若い人へ

日経は3月1日、新しいメディアをスタートさせた。その名も「U22」。単なる就活情報サイトではない。立ち上げの熱い思いを安田編集長が語っている。

これから「キャリア」という航海に旅立つ若い方のための羅針盤となることを目指します。色々な選択肢を見たうえで「こんな生き方がしたい」を言葉にできるように、自分に向き合って自分の可能性を再発見することができるように。

前述したジェイソンさんのインタビューもU22の記事の一つ。様々な働き方・生き方に触れ、社会へのアンテナを広げるきっかけになればと考えている。

記事を読んで終わり、ではもったいない。U22では普段は会えないステキな社会人との接点を持てる機会も用意している。私がジェイソンさんのインタビューを経て実感していることだが、リアルの熱量は言葉には表現できない。イベントで「すごい大人」のパワーを感じてもらえたら幸いだ。

【お知らせ】3月13日・14日、イベントやります

ステキな社会人に会える無料イベントのお知らせです。日本経済新聞社で2夜連続開催。13日、14日とも豪華ゲストをお招きしています。もちろん社会人も歓迎です。まだ申し込み受付中ですので、ご興味ある方はぜひ。詳細はリンクからご確認ください。

3月13日(水)
17:30 開場      
18:00 - 18:15 主催者挨拶
18:20 - 19:50 トークセッション
働くって何だろう。キャリアってどう考えればよい?
~1社でずっと、転職、はたまた進学。多様な経歴のゲストが、それぞれの「働く・キャリア観」について、徹底議論!~
パネリスト:
        瀬津勇人氏(イッツ・コミュニケーションズ株式会社)
        半澤絵里奈氏(株式会社電通)
        田坂克郎氏(ランドログ株式会社)
モデレーター:
        濵田真里氏(お茶の水女子大学 博士前期課程)
20:00 - 21:00: 懇親会
3月14日(木)
17:30 開場      
18:00 - 18:15 主催者挨拶
18:20 - 19:50 トークセッション
こんな働き方あり?!
~”おもしろキャリア”実践者に聞く~

少し変わった仕事・キャリアを歩むゲストが、キャリアのターニングポイントはどこだったのか、今に至る原動力は何なのかを暴露トーク
パネリスト:
       タムラカイ氏(富士通デザイン株式会社)
       草作氏(花火師見習い)
       新居日南恵氏(Mamma代表)
モデレーター:
       河原あず氏(東京カルチャーカルチャー)
20:00 - 21:00 懇親会


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