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やさしい時間にするために意識したい、同情・共感・思いやりの違い

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

新年あけましておめでとうございます。2020年はコロナ禍で大変な年でしたが、2021年はどうなることでしょうか。みなさまもすでに仕事始めを終え、新年の抱負を胸に新たな年を始められていることと思います。

去年は60本あまりの記事を書き、一番読んでいただいたのはデスクをすっきりさせた話でした。慣れない在宅勤務でいろいろと大変だった方が多かったのでしょうね。私も2月下旬から今にいたるまで100%在宅勤務をしています。試行錯誤しながらなんとか乗り切った感じがします。

家の環境は人それぞれ。日本国内でもそうですが、私の同僚が多くいるアジア諸国でも様々です。香港やシンガポールなどは東京よりも住宅環境が厳しく、公私をどうマネジメントするかに苦労している人も多かったです。そのような環境で仕事を円滑に進めるためには、それぞれの立場を思いやることが何より大事になります。今回は以下のテーマ企画にのって書きますが、まさに「やさしい時間」をどうするかという話でしょう。

そんな誰かの視点に立ってものごとを考える「やさしい時間」は、あらゆる経済活動の基本です。

たとえば、顧客を思う時間、チームメンバーを思う時間、未来のあるべき社会の姿を思う時間、家族を思う時間、大切な人を思う時間、他の人よりまずは自分のことを思う時間・・・。

そこで、日頃から誰かのために物事を考えているみなさんに投稿を募集します。

「誰かのために考えたり行動する時間=やさしい時間」をキーワードに、今年新たに時間をつくって考えたい、あるいは新たに行動したいことについて教えてください。そして、その理由も教えてください。

誰かの視点に立ってものごとを考える、というのは社会人としての基本スキルとも言えます。特にリーダー・マネージャーとなるとさらに高度なレベルでスキルを発揮することが求められます。近年話題の「1on1ミーティング」においても、相手の置かれている状況を想像しながら会話を心がける必要があります。そうでなければただの雑談か、激詰め大会のようになってしまい逆効果です。

「誰かの視点に立つ」というのにも種類があります。しばし混同されるものとして、次の3つがあるでしょう。つまり、同情(sympathy)、共感(empathy)、思いやり(compassion)です。自分をどの立場に置くか、重視するのが理解力なのか想像力なのかなどによって違いがあります。

同情(sympathy)とは、相手の辛さや悲しいことを理解することです。ただし、自分の立場においてです。

共感(empathy)とは、相手の気持ちや経験を理解し、感情移入することです。同情から一歩踏み込んで、自分を相手の立場なら?という想像力を元に理解をしようとする姿勢です。

思いやり(compassion)とは、共感からさらに踏み込んで理解すると共に、一緒にその困難を乗り越えるための手助けをする。つまり、行動を伴うものです。

私はこれからの時代にリーダーには、この「思いやり」が必須だと考えています。最近のニュースで「明智光秀は本能寺に行っていなかった」というのを見て驚愕したのですが、やはりリーダーたるもの「共に行動する」のは大事なんじゃないかと深く思いました。

ちょっと話は変わりますが、時間を体感するという意味で私は機械式時計を愛用しています。これまでモバイルの最先端で仕事をしていたこともあり、当然スマートウォッチでしょ?と言われることも多いのですが、ここは意外と保守的です。時計の中にある奇跡のような精密機構の中心でくるくると時を刻むムーブメント。例えトランプ大統領だろうがビル・ゲイツだろうが、どんな人にも平等に1日は24時間しかない。それを連続した動きとして認識すること。私にとって変わることのないこの事実は、日々の生活をより良くするために大事なことなのです。

そして「やさしい時間」を考える上では同情・共感・思いやりの違いを理解した上で、困っている人と共に行動することを心がける。そんな2021年にしたいなということで、これを今年の抱負にしたいなと思います。

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タイトル画像提供:Topicimages / PIXTA(ピクスタ)

#日経COMEMO #やさしい時間

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