景気後退の引き金になる可能性
今回は上げ幅2%ですし、軽減税率や子育て世帯還付などもありますから、消費税率引き上げそのものの影響は前回に比べれば小さいでしょう。
だからといって、楽観視すべきではないと思います。
というのも、前回は2014年後半から原油価格が暴落し、これが消費税率引き上げに伴う家計負担を軽減しましたが、来年度後半以降はさすがにあの時ほど原油価格は下がらないでしょう。
また、来年度後半といえば、国内では五輪特需のピークアウトが予想されますし、米国経済も減税効果の一巡のみならず、それまでの利上げや保護主義の影響が効いてくるでしょうから、次回の消費増税は戦後最長の景気回復の終焉のきっかけになる可能性があると思います。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36473700U8A011C1MM8000/