第4次メルケル政権はポストメルケル時代の先鞭を付ける仕事になりそうです。ドイツの内政ががたつく中、本来はマクロン仏大統領が描いていた正しいEU改革もどうやら進捗が鈍そうです。その上、何故か日本ではあまり報じられていないようですが、3月初、オランダやスカンジナビアの加盟国が「大国だけで改革内容を決めるな」という共同声明を出しています。もはや然るべき改革は当分期待できないでしょう。

なお、ドイツ一強を理由としてEUやユーロ圏が危ういとする議論は、そもそもドイツ一強だからEUが出来たという経緯をないがしろにし過ぎており、私はあまり乗れません。しかしその上で敢えて申し上げると、ドイツ一強と単一金融政策の矛盾がかつてないほど浮き彫りになっているのは事実であり、とりわけ同国の住宅価格上昇を如何にECBが評価するのか?は個人的にも強い興味を持って見ています。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO28113040U8A310C1FF1000/

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