マーケティング戦略はビジネスモデルに依存する

マーケティング戦略はビジネスモデルに依存する

今日は、マーケティング戦略を考える上で「ビジネスモデルの重要性」について書いていきます。

このテーマで書こうと考えたきっかけは、下記の記事でした。

イオンの78円ビール「バーリアル」が累計20億本も売れているという内容です。なぜ売れているかというと、「品質と低価格を両立しているから」ということです。

この記事を読んで、え!?と思ったのは自分だけでしょうか?

品質高くて低価格って、そりゃ誰もが目指したい商品価値ですが、そんな簡単にできないですよね。

なぜイオンは、低価格×高品質という理想の商品を生み出すことができたのでしょうか?

理由=イオンのビジネスモデル

まずイオンのビジネスモデルを考えてみましょう。

イオンのビジネスモデルに関しては下記の記事をご参照ください。

1、全ての入り口はGMS・SM
2、GMS・SMでは儲けず、金融、不動産で儲ける
3、規模の経済性を活かして、儲けと他社との差をリンクさせる

そう、イオンは、GMS(総合スーパー)・SM(スーパーマーケット)は入り口でえあり、キャッシュポイントは金融・不動産です。

イオンの78円ビール「バーリアル」は、ビジネスモデルにおける入り口であるGMS・SMの、さらなる入り口というイメージです。

イオンブランドとの接点をつくるきっかけをつくることができる商品であれば、粗利率を多少下げたところで、後々回収ができるわけです。

マーケティングは、プロダクト単体で価値を最大化して収支を合わせるわけではなく、ビジネスモデル全体で価値を最大化して収支を合わせにいくことが大切です。

イオンのビジネスモデルがなければ、「バーリアル」のマーケティング戦略は機能しません。

「バーリアル」のマーケティング戦略を他社が模倣しても、イオンと同様のビジネスモデルをもっていなければ、うまくいきません。

マーケティングは経営そのものだの意味

このように言われることがありますが、言い換えると、マーケティングはビジネスモデルに依存するとなると考えています。

・ビジネスモデルによって適切なマーケティング戦略は変わる
・ビジネスモデルが悪ければ細部のチャネル最適化を頑張っても成果は出ない
・マーケターが考えるべきはビジネスモデルの最適化

マーケティング戦略で成果が出ない・・・

ビジネスモデルが悪いケースがあります。

いきなりビジネスモデルを変えることは難しいですが、ビジネスモデルを可視化して、一つレイヤーを上げて経営層と議論する場をもつことは、マーケターの役割だと考えています。

なので、マーケターは、ビジネスモデルを構造化するスキルは身につけておけると良いなと思っています。

ビジネスモデルを構造化する方法は、たくさん本が出ているので、引き出しは増やしておきたいところです。

本日の日報は以上です。