交通インフラの信号機が通信インフラになる日(2019.06.04)
おはようございます。昨日のMorning Briefingでおすすめの暗渠を教えてください、と無茶振りしたところ、社内読者からさっそく回答がありました(なんと!)。
東京・谷中の「へび道」。藍染川の跡は、私も何度か散歩したことがあります。上野の不忍池に注いでいたのですね。「逢初川(あいぞめがわ)」とする説もあるみたいで、なんともロマンチックな暗渠です。ありがとうございました。
きょうの日経朝刊1面アタマは5G環境整備の切り札になりそうです。なにかと話題になる5G、なぜ政府も通信各社も対応を急いでいるのでしょうか?Morning Briefingでポイントをおさらいします。
Morning Briefingとは
その日の朝、読んでほしいニュースの要点を簡単に要約したもの
速い、安い、つながりやすい
◆キーワード
5G(5th Generation, 次世代通信規格)
◆ニュースはなに?
自治体が管理する全国の信号機(約20万基)を国内通信大手に開放し、基地局として使えるようにする。通信大手にとっては場所が確保できると同時に、自治体にとっても自動運転に活用できるメリットがある。
◆ここがポイント
5Gの早期普及をめざす動きは世界でもトレンドになっています。2019年4月、米国と韓国が先を争うようにサービス提供を始めたのは記憶に新しいです。なぜ急ぐのか。単に通信速度が速くなるからではなく、大量の機器どうしをネットにつなげるIoTにとっても必要だからです。
5Gは電波の飛ぶ距離が短いため、現行の4Gと比べて基地局をより多く設置しなければいけません。信号機の上を基地局として使えるようになれば、特に都心部で課題だった用地の確保にメドがつけられそうです。
日本で5Gの商用化が始まるのは20年の予定ですが、今回の計画によると信号機の活用が全国に広がるのは23年度。当面、通信各社は新たな基地局の整備を進めることになりそうです。政府は商用化のタイミングより、むしろ自動運転の実現時期を意識しているとみられます。
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