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文化芸術マニフェストでみる参院選

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。いよいよ、明日は参院選の投開票日です。

通勤途中、また自宅近くでも街頭演説や候補者名を連呼する選挙カーが走り回っています。ただ名前を連呼するだけのものに一体なんの効果があるんだ?と思いますが、毎回続いているからには効果が見込めるのでしょうね。

一方で、今回はTwitterなどのネットを活用している候補・党をよく見かけるようになりました。2013年にネット状での選挙活動が解禁されて以降、回を重ねるごとに活用法も多様化してきました。「今回の参院選立候補者のうちツイッターを利用しているのは80%で、前回16年の参院選と比べて13ポイント増えた」そうです(以下記事より引用)。

参院選の投開票が21日に迫り、各陣営は最後の訴えに懸命になっている。街頭演説に加えて、重視するのが2013年に解禁されたネット上の選挙活動。選挙活動の様子を即座にSNS(交流サイト)に投稿できるよう担当者を配置したり、候補者自ら「ユーチューバー」となったりと、有権者へのアピールにしのぎを削っている。

7月中旬、関西の新人女性候補が駅前で有権者を前に子育て政策の強化を訴えていた。横にはカメラを構えたボランティアの男性スタッフ。15分ほどにわたり、様々な角度から演説を撮影した。

各党のアピールする政策は様々ではありますが、今回は税や年金といった生活に密着する部分が争点として目立ちます。一方で、いわゆる「票にならないもの」はなかなか表に出てきませんし、政策や予算もつきにくいのが現状です。中長期でみると日本は少子高齢化がますます進み、先進国として初めて人口が減少に転じる国になります。そのような中でどのように経済を発展させ、幸せに暮らせる社会を維持していくのかは重要なイシューですし、まさに政治の役割だと思います。

特に顕著なのが、研究や文化芸術振興です。「2位じゃダメなんですか?」という言葉が有名になった劇場型の事業仕分けも、重要な研究テーマやなにより国の発展をも左右する研究者の未来を削いだ点で批判されるべきものでした。

文化芸術についても、なかなか語られることがありません。訪日外国人が3000万人を突破し、来年のオリンピックに向けてますます伸びていく見込みです。彼ら・彼女らが必ず一度は訪れる地は、京都でしょう。日本の伝統文化・芸術に関する関心は高まる一方ですが、これは過去の遺産にすぎません。それらをどう維持し、発展し、次の世代に向けて残していく必要があります。

今回の参院選をにらみ、この課題に立ち向かうプロジェクトがあります。

日本において、より豊かで持続可能な文化芸術立国を目指すためには、制度や法律、予算などをが追いついていません。この現状を打破するためには、文化芸術を政治の場でもっとイシューにする必要があります。

このミッションのために、今夏行われる予定の 第25回参議院議員通常選挙の全ての候補者に文化芸術に対するビジョン「文化芸術マニフェスト」を問うプロジェクト「ManiA(マニア・Manifest for Arts)」を立ち上げました。

主催者のARTLOGUEによると「このプロジェクトでは、全ての候補者に文化芸術に関するアンケート「 ManiA(マニア・Manifest for Arts)」を実施。国政選挙では初の試みながら、370人の候補者の内、148人から「文化芸術マニフェスト」として回答を受領した。」

逆にいうと、約2/3の候補者からは回答すらなかったということで、文化芸術立国である日本としては非常に寂しいことです。しかし、これまで大阪府市長選、堺市長選で同様にアンケートを実施してきた大阪府選挙区の回答率は圧倒的で、12人中9人から返ってきたとのこと。

明日の投票に向けて、以下のサイトで各候補者の「文化芸術マニフェスト」を確認してましょう。「回答しなかった」ことも明らかですので、その中にもし応援している方がいたら「なぜ回答しなかったか」を聞いてみるのも良いと思います。


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タイトル画像提供:CORA / PIXTA(ピクスタ)

#COMEMO #NIKKEI

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