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年金の財政検証、色々報じられているが、要はどうなの?

27日夕方、ついに5年に1度の年金の財政検証の結果が公表された。昨夜から、各メディアが検証結果について報じている。色々報じられているが、要はどうなのか。それは、冒頭の表を一目見ればわかる。

その表の見方を、簡単に紹介しよう。

5年前の2014年には6月に公表されていたから、7月の参議院選挙の前には公表されるものだと思っていたが、結局8月下旬になった。それは、政府にとって都合が悪いからだったのか。結論から言うと、それほど都合が悪かったわけではなかった。

選挙が終わった後で、都合が悪くならないように取り繕ったのか。そうでもない。なぜなら、年金の財政検証をどのようなシナリオで行うかは、選挙前に有識者の会議で既に決めていて、それに従って今回公表したからである。

むしろ逆に、選挙前に出しても政府与党にとって悪い材料にはならなかったと思われる。だったら、出しておけばよかったのに、とも思うが、選挙前に出したら出したで、政府の都合の良い結果だったから出したのでは、と批判を受けたかもしれない。

ともあれ、結果はどうなったのか、つぶさに冒頭の表を見て、その是非を国民的に議論することが大事だ。経済前提の是非(妥当とみるか楽観的とみるか)を議論するもよし、どのケースが現実的かを比較するもよし。単に検証結果を「はいそうですか」と天下り式に受け入れるだけなのではなく、これを材料に、我々の年金をより良くするための改革論議につなげてゆくのが次のステップである。

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東京財団政策研究所上席研究員を兼務。近著『入門|財政学』日本評論社刊/ 東洋経済ONLINE「岐路に立つ日本の財政」http://j.mp/TYKOLTD / Yahoo!ニュース個人「経済財政の核心に迫る」http://j.mp/Ytdoi
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