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みんなが知りたい、産後3ヶ月で完全復帰するために必要なもの

9月30日、産後3ヶ月経ったその日から入園した認可外保育園・マフィス北参道への登園が最終日だった。

正味片道1時間のグリーン車+大工事中で毎日通路が変わる渋谷駅の乗り換えでの通園通勤が、地元の認可保育園に入れたためおわった。明後日で、生後6ヶ月を迎える我が子は、今月頭から離乳食をスタートし、今はもうあかちゃんせんべいを自分で握りしめて食べている。

第三子が生まれてこの半年間、子達を連れて九州出張と関西出張、子達を置いて2泊の高知出張にもいった。出張にかかわらず、総じてよく働いたと思う。

この間、「どうやって働いてるの?」「どうやって復帰したの?」と聞かれることがよくあったので、忘れてしまう前に書き残しておこうと思う。

このように、うちは夫がすごすぎるのと、お友達に恵まれすぎている自覚があるので、参考にならないよ!という話な気もしてハックのようなことでなくて、メンタルの話です。

「寂しい気がする」を手放す

ずばり、ママが産後3ヶ月で完全復帰するために必要なもの、それは、「寂しい気がする」を手放すこと、だと思う。

私は産後3ヶ月で完全復帰するために、「寂しい気がする」を手放して、認可外でも保育園に預かってもらって仕事する方法を選んだから、復帰できたまで。

子供が小さいうちに仕事に復帰した、とか出張に行った、とかいうと必ず質問されるのが、「ん〜寂しくないですか?」だ。この質問には基本的に意地悪な気持ちはなく、質問するママも寂しさに対してどうしたもんかととても戸惑っている場合が多い。

寂しいは、思い込み。
寂しいは、幻想。
寂しいは、自分がそう思いたいだけ。
「ママがいないと寝れない」は、そうであってほしいだけだし、「ママがいないと寝れない、じゃなくなるのは寂しい」だ。

「寂しい気がする」を抱いて過ごした長女と、恐る恐る手放そうとして過ごした長男を実際比較してみて、何の問題もなかったことも伝えたい。

私の経験談でいうと、うちの長女は生後9ヶ月目から保育園。長男は偶然が重なって生後2ヶ月(!)で姉と同じ保育園に入園した。入ったとき、「どうしよう寂しい」「本当にこんなに小さな子を…?」「出来る日は早くお迎え行こう!」と思いながらも、蓋を開けてみたらたった1日も早くお迎えに行けた日はなく、正直当時は、ごめん…(寂)と毎日感じてました。そんな日を経て長男が4歳の今。長女と長男で寸分の差なく可愛い。ふたりともとんでもなく可愛い!!!そして、ふたりともいい感じに面白く育っています(もちろん性格は違いますが)。毎日楽しい!!!!!!あの時、胸がぎゅっとなるくらい勝手に感じていた寂しさ、ただただ無駄だったと今思うのです。

そもそも母親というのは、勝手にセンチメンタル・寂しくなりがちな生き物(なんでなんですかね)。この詩、知ってますか?何度読んでも嗚咽するくらいまで泣いてしまいそうになるから見ないようにしています。

そんなに寂しくならなくて別に大丈夫だって気づいたんです。“今が一番いいとき”と道ゆく人にかけられる呪文も、“一番いい今”ってけっこう長く続くみたいで、切なくなる時間より楽しんだ方がいいなって。

“そんなに早く大きくならないで〜”と口から出てしまうときもあるんだけど、これが不思議なことに大きくなってきてもずっと可愛い。

こういうのもう、喉の奥つーんてしてくるんだけど、否、ばあばはメンタルもっと強くて、いちいち切ないとか思わない、強いって言い聞かせて心に染み渡りすぎないようにしてます。

自分がばあばにもしなったあかつきには、いちいち寂しいなんて感じない、ただただ可愛いしかないわよ、ガハハと笑えるばあばになりたいと思う。

というわけで、大丈夫だから、手放しちゃえ!「寂しい気がする」。それが、一番わかりやすくママが復帰するのに持ってるといい概念です。私は心の底から、「ママがいなくてもけっこう楽しくやれる」スキルを持ってくれているチームとしての家族に、本当に感謝しています。

あっという間に過ぎていく尊い時間が溢れていくような気がして寂しくなるけど、大丈夫、そのときどきかわいくて楽しいは続くから。

捨てた方がいい。でも…。

とはいっても、寂しさを抱きしめても、いいと思う。(どっちやねん)
捨てきれないなら、それもいい。

どっちも不正解じゃないから、素直にいきましょう。

その代わり、今は私はこうだ、と決めたら、
もう片方の私に無い物ねだりはしないこと。

人と比べなくていいし、
人に口出しすることなんかではまったくない。

人のセックスと比べなくていいし、
人のセックスを笑うな。
(山崎ナオコーラありがとう。)

私は、長女が生まれて2年間くらいはしばらくは、飲み会や女子会や会食なんかも娘を夫に任せてまで行きたいもしくはそこまでして行かないといけないと思えるものがほぼ皆無で、ほぼ夜出かけなかった(夜設営などの仕事には出てました)です。

その時期は自分で寂しさを抱きしめたいからそうしたことだと思っていたので、自由に出かけられる独身の友人をうらやましいともまったく思わないし、世の中に置いて行かれるんじゃないかと思ったりも無駄なのでしませんでした。夫が出掛けるのも、いってらっしゃーい!いいね!と思うだけでしたし。おかげで常に心穏やか。だって私は、娘と離れる寂しさを抱きしめることを自分で優先してたから。

今は、抱きしめたい寂しさはどこかへいってるので、優先すべき会食にも、出張にも、出てるけど後ろめたさはゼロです。

泣いたり、笑ったり、どっちも。
今を大切に楽しんでいきたいものです。

それともうひとつ、やっぱり授乳問題。

うちの子たちは、私といるときは母乳、私といないとき(夫・ばあば・保育園)はミルクという混合で育ったので、前回の長男のときも、今回も本当に助かったのが、「保育園に預けながら、授乳に立ち寄らせてもらえたこと」でした。長男のときはお昼寝前の授乳、今回の次男はお腹が空いたときに私がオフィスに居合わせられれば呼んでもらえる環境を作ることが出来た。これで、離乳食が軌道にのるまで、保育園に預かってもらいながら授乳もさせてもらえたのは、本当にありがたかったです。

これは、絶対母乳がいい!という話じゃなくて、産後3ヶ月で保育園に行き始めたとき、赤ちゃん預けて母単体になると、離れてる間おっぱい張って大変だから。私は元々母乳過多気味な体質で、1-2回分時間をあけると溜まってパンパンになってしまい、これが本当によい気分するもんじゃなく…。無理すると乳腺炎になりますし。おそるべし、女性ホルモンに操られる産後の身体。

搾乳って知ってますか?

で、どうするかというと、飲んでくれる赤ちゃんがいない場合は「搾乳」するしかないんですが、搾乳って知ってますか?私は出産後初めて知りました。乳を搾ると書いて搾乳。私は、長女長男の授乳期で、搾乳が気づいたら嫌いになってまして。今回、次男出産で病院で搾乳してくださいと言われて、泣きました。帝王切開手術後のの痛みでは泣かなかったのに、泣くほど嫌になってるんだと気づいた。

赤ちゃんに飲んでもらうための搾乳は、全然どんどん取る!んですが、離れて仕事中の搾乳して捨てる虚しさが、私を泣かせたんだと思います。

仕事中「搾乳してくる」とはなかなか言い出せない。
いけたとしても人を待たせないといけなくて申し訳ない。
授乳室に搾乳しにいくのは気がひける。
トイレしかない、トイレが綺麗とは限らない。
トイレで搾乳して、捨てるときの悲しさ。
しかも搾乳しないとおっぱいはだんだん出なくなる。

女性ホルモン…!泣

常に子供と一緒にいながら仕事をすることを選べば、このおっぱいトラブルからは解放される。目の前に子供がいると可愛いな〜というテンションで仕事モードが2割くらいでしか発動できない。

断乳して完ミに切り替えるのも、夜中起きてミルク作るのも大変(寝ぼけながら添い乳楽)…とか。

みんなそれぞれだましだましあーでもないこーでもない調整しながらやってるんです、働くママ。ほんと偉いを通り越して尊いよ。

私の場合、この搾乳問題はかなり切実で、この期間授乳させてもらえる保育園と優しく授乳室に向かい入れてくれる保育士さんは天国に天使でした泣。

こればっかりは、ママの体質と子供の好みとで決めるべき。母乳神話より何より、ママの気持ちと体力優先で。今回散々「寂しさ」の話をしましたが、ママが「悔しさ」「悲しさ」抱えるのは、言語道断ですから…!

完全復帰の陰には、こういう苦労も全部抱きしめていたりするので、1人で抱えないで相談できるといいなと思い、LINEを全方位に開放したいくらいです…!

子育ては、落ち着いていくいっぽうだから楽しんだもん勝ち

でもそうやって、目まぐるしい産後はあっという間に過ぎていきます。離乳食も軌道に乗って二回食、三回食と進んでいったら授乳も落ち着いていくし、たくさん寝るようになるし、どんどん楽になっていく。だから安心してバタバタしましょう。そういう気持ちが、完全復帰のコツなのかもしれないです。私も正解はわからないけど。

「寂しい気がする」を手放しちゃえ!と冒頭に書き、搾乳が泣くほど嫌だった私ですが、これから下降に向かうおそらく人生最後の授乳を想うと、寂しいを抱きしめたくなってしまう。2人で東京に来るのも、きっと最後だ。いちいち立ち止まって抱きしめたくなるけど、わかってるから大丈夫。1日エモさを噛み締めた帰り道。明日から新しい生活、頑張ろう!

サポートいただけたいた方は仲間と思って日々精進しようと思います。とりあえず、ビールを買って乾杯させていただきます。