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リモート時代のコミュニティ活動 のメリットと課題

コロナ禍に入り、1年以上が過ぎました。世の中はリモートワーク化が進み、コミュニケーションの場は、リアルからオンラインへと大きくシフトしています。

働き方においてはリモートワークが進み、オンライン化が定着しましたが、リモートワークが1年以上続いていることによるオンライン疲れも取り上げられるようになってきています。

では、このリモートでの活動が中心の世の中においてコミュニティ活動はどうなっているのでしょうか。これまでリアルの場を中心に活動してきたコミュニティにとって、コロナ禍のリモート活動は活動の頻度や、活動内容にも変化が出ているはずです。

今回はリモート時代におけるイベント・コミュニティ活動について考えていきたいと思います。

リモート時代のコミュニティへの関わり方

まずイベント・コミュニティ活動を下記2つの視点で考えてみます。

① コミュニティ/イベントに参加者として関わる
② コミュニティ/イベントに運営として関わる

コミュニティ/イベントに参加者として関わる
まず参加者として関わる場合、オンラインでの活動、イベントが急激に増えたことは活動への参加の可能性を高めています。皆さんがご存知のようにオンラインイベントは場所を問わずワンクリックで参加することが出来るため参加の障壁は低くなります。こちらのデータは弊社がちょうど1年前に調査した少し前のデータですが、コロナ禍に入り、オンラインイベントに参加した回数に対し、わずか3ヶ月ほどの間に2回以上参加した人が7割以上となっていました。イベントに参加する頻度はリアルイベントと比較し実際増えています。

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よって、リモート時代において、コミュニティ活動・イベントへの参加はオンライン化したことでしやすくなっているのです。

② コミュニティ/イベントに運営として関わる
次に運営として関わることを考えてみたいと思います。リアルで活動していた時と比較して活動はしにくくなっているのでしょうか。もちろんコミュニケーションなどに課題はあります。しかし、今までリアルの場で活動していた人にとっては、オンラインでの活動はメリットもあります。

オンラインでの活動のメリット
オンラインでの活動は集まるためのリアルな場所の予約が必要なくなり、場所代のコストが大幅に下がります。オンライン会議のサービスを活用することで、無料もしくは低コストで会場を準備することが出来るようになりました。また、イベントの場合告知期間にも変加が出ています。リアルな会場を利用する場合、参加者が会場まで移動する必要があり"参加者がいる場所"という制約がありました。また会場費も掛かっていることもあり、基本的にはイベント開催日の1ヶ月前には告知開始するのが一般的でした。ところがオンラインでの開催の場合、参加者の場所の制約もなく、ステイホームしている人も多いこともあり、申し込みのタイミングもイベント開催の1週間前くらいからでも十分集客が可能となりました。

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(イベントの販売タイミングと開催時間帯 Peatix Japan株式会社 "2020年オンラインイベント に関する調査"より )

参加者としての関わり、運営側での関わり、どちら側もオンライン化が進んだことによるメリットがあり、コミュニティ活動、イベント開催の後押しになっているのです。

リモート時代のコミュニティ活動の課題

では、リモート時代におけるコミュニティ活動はメリットばかりなのでしょうか。当然、課題もあります。大きな課題の1つとして、"コミュニケーションの難しさ"が挙げられます。リアルの場に集まっていた時と比較し、オンラインでのコミュニケーションは特に複数人いる時に会話が分断されやすくなります。結果として話をしにくい状況が生まれてしまい良い議論が出来ず、コミュニケーションが深まらないこともあります。

関係の質を高めることから始めよう

リモートでのコミュニテイ活動において、最大のチャレンジはコミュニティメンバーの心理的安全性をどのように高めるかということだと思います。心理的安全性とは「コミュニティのメンバーが他のメンバーに非難される不安を感じることなく、安心して自分の意見を伝えることができる状態」を意味します。では心理的安全性を高めるためにどうすれば良いのでしょうか。ダニエル・キム教授が提唱する成功循環モデルをベースに考えてみましょう。成功循環モデルでは「関係の質」を高めることから始めることが大切となります。

成功循環モデル

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メンバー同士の「関係の質」をまず高めることで、「思考の質」が高まり良いアイデアや気づきが生まれやすくなります。「関係の質」が高い状態で「思考の質」が高まると「行動の質」が高まり積極的にメンバーが助け合いながら動くようになります。そうすると当然良い結果が出るようになり「結果の質」が高まりメンバー同士の関係がさらに良くなります。こうしたサイクルが繰り返されることでどんどん良いサイクルに入り、心理的安全性の高いコミュニティになっていくのです。

リモート時代において、コミュニケーションの機会が少なくなったり、スムーズなコミュニケーションが取りづらい状態が続くと関係の質が高まりにくくなるので注意が必要です。

オンラインでのコミュニケーションはアジェンダがあり目的志向になりがちになります。目的志向が強いとリラックスしたコミュニケーションになりづらいので、意識して無目的な対話、雑談の時間をつくることで関係の質を高めていくことが大切となります。


社会の分断が進むこの時代において、コミュニティという人と人がつながる活動は分断の少ない世の中をつくっていくことにも大きく寄与すると信じています。コロナ禍で、様々な制限がある時だからこそ、その制約の特徴をうまく活用して様々なコミュニティ活動が行われていくことを願っています。

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