アラカン4

もう生涯未婚とは言わせない! 還暦で初婚できる男の確率は?

落語家の春風亭昇太師匠がご結婚されました。おめでとうこざいます! 

59歳にして初婚。お相手は40歳の一般女性の方。年の差19歳。しかも、相手の女性は元タカラジェンヌだそうです。

ところで、かつて生涯未婚率という言葉があったのですが、あれなくなったの、ご存じですか?今は「50歳時未婚率」という名称に変更したようです。定義は一緒で、45-49歳と50-54歳の未婚率の平均です。なぜ、かつて「生涯未婚率」と言われていたかというと、50歳を過ぎて未婚の場合、その後結婚する確率がほぼなかったからです。多分、役所に「50歳で生涯未婚とは何事だ! 」クレームつけた人がいたのではないかと推測します。

クレームつけたくなる気持ちはわかります。そして実際にも、55歳以上のアラカン(60歳前後)で結婚している人もいますから。

では、昇太師匠と同じアラカン世代で初婚できる男性はどれくらいいるんでしょうか?そして、結婚するお相手の年齢は何歳なんでしょうか?歳の差婚が多いのでしょうか?それとも昇太師匠が特別なんでしょうか?

調べてみました。

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実は、アラカンの男性の初婚の相手は、40代の初婚女性と結婚する例が一番多く37.8%、約4割もいます。つまり、昇太師匠はごく普通のアラカン婚と言えます。中央値が44歳です。大体10歳くらい下の方と結婚するようです。

びっくりするのは、30代と結婚するアラカンも20%いますし、20代とも10%います。なんと10代と結婚するアラカンも0.6%います。

なかなか最近のアラカンは頑張っています。

反対に、女性のアラカンはどうでしょう?

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こちらは、男性とは違い、同年代の大体50歳台との結婚が多いようです。50代で半数以上の52.2%を占めます。女性の場合あまり年の差婚や年下婚は見られないようです。40代でも12%程度にとどまります。


アラカン世代の男女あわせた実数の分布は以下の通りです。圧倒的に男性の方が多くなっていますし、男性の方が年齢の幅も広いことがわかります。繰り返しますが、これは再婚を除いた初婚です。

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こうしてデータを見ると、「50歳で生涯未婚というな! 」とクレームつけた方は正しいと思えますね。

50歳以上で未婚の男性の方は、これを見て、「よ~し! まだまだ俺もイケる」と思われたでしょうか?

しかし、アラカン以上(55歳以上)での初婚では男性は年間2281人しかいません。全初婚姻数に占める割合はたったの0.6%程度です。1%もいないのです。なかなか大変なことです。

ただ、今後は、50歳過ぎてからの初婚というパターンも増えていくのではないてじょうか?子どもを生み育てるという「上り坂の結婚」ではなく、共に最後の瞬間を楽しむという「下り坂を過ごす結婚」とでもいいましょうか、恋だと愛だのではない友情に近い結婚のカタチ。

あると思います! 

長年の会社勤めを辞めて、文筆家として独立しました。これからは、皆さまの支援が直接生活費になります。なにとぞサポートいただけると大変助かります。よろしくお願いします。