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トランプ政権からの離脱後のヘイリー

 2019年7月末にアメリカの国家情報長官のダン・コーツの辞任が報道された。国防長官、国務長官、司法長官、CIA長官、国家安全保障問題補佐官など、次々に罷免されたり、辞職したりで、トランプ政権の発足時からの主要メンバーは大統領自身とマイク・ペンス副大統領くらいしか残っていない。

 辞職にしろ罷免にしろ、やめた人々の前途は明るくないようである。最初の安全保障問題の補佐官だったマイケル・フリンのように、様々な違法行為で司法当局の捜査を受けた人物もいる。そうした中での例外は、国連代表を務めたニッキー・ヘイリーである。ヘイリーはインド系の女性で、2004年にサウスキャロライナ州選出の下院議員に当選した。そして2010年には、同州知事に選ばれた。そのヘイリーをトランプ大統領が国連代表に、つまり国連大使に任命した。国連ではイスラエルを擁護して「大活躍」であった。だがトランプの関係が良かったにもかかわらず、2018年10月に辞任を表明した。

 なぜだろうか。恐らくはトランプ政権が無傷な内に足を抜いて自らの政治的な将来を守ったのだろう。トランプが弾劾されたり辞任に追い込まれたりした場合には、来年の大統領選挙で副大統領候補補というシナリオが見えている。仮にトランプが再選された場合には2024年にチャンスが来るだろう。とりあえずは上院議員の議席を狙うだろう。そして、そこで待てばよい。女性でマイノリティーという組み合わせは、共和党にとっては魅力的だろう。少なくともヘイリー副大統領の誕生が期待される。そして、その次には大統領の可能性も出てこよう。1972年生まれなので、まだ47歳である。

写真は、国連大使時代のニッキー・ヘイリーhttps://usun.state.gov/leadership

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