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道の駅を足掛かりにしたローカル起業の方法

近年の起業スタイルとして、ネットを活用することは定番で、ヤフオクやメルカリを商品販路としている人は多い。しかし、ネットのインフラが普及している現在では、リアルの販売拠点を持つことの重要性が高まっている。実際に対面販売をする中で、顧客の反応を確かめたり、商品についての意見や感想を聞くことはテストマーケティングとしても有意義で、それがネット販売にも役立つためである。

しかし、実店舗の経営には固定費がかかるため、自分の店を持つのではなく、スポット的に出店できる場所を有効に活用するのが賢い。そのローカル拠点として活用できるものに「道の駅」がある。

国道など一般道の休憩施設として、1993年頃から全国に整備されている「道の駅」は、現在では1,160ヶ所にまで増えている。その運営母体は98%が地域の自治体(市町村)となっている。道の駅には、駐車場やトイレの他に、農水産物の直売所、レストラン、土産物の売店、温泉施設、美術館など、その地域の特色を活かした施設を誘致することで、各自治体は新たな観光拠点に育てようとしている。

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そのため、消費者に「道の駅を訪れたい」と思わせる商品やコンテンツを誘致することには積極的であり、出店条件も緩やかになっている。条件の詳細は、各施設によって異なるが、農産物や物産品の販売コーナーには、個人事業者でも委託販売方式で商品を出品することが可能で、初期費用はかからず、売上高に対して平均で15~20%の手数料を払う方式だ。

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各地の道の駅では、年に何回かのサイクルでフリーマーケットやイベントを開催していることもあり、個人の副業者にも門戸を開いている。たとえば、茨城県筑西市に北関東最大級の道の駅として、2019年7月にオープンした「グランテラス筑西」でもフリーマーケットを開催しているが、出店条件は2.0m×2.0mのブースで1日1000~4000円+売上の15%となっている。グランテラス筑西は、1日平均で約6000人の来場者がある人気施設だが、そうした場所に週末限定の出店をしてみることは、副業者が商売勘を養うことにも役立つ。

道の駅「グランテラス筑西」
■グランテラス筑西プロモーションビデオ

道の駅には多様な活用方法があり、地域のスモール事業者にとっては、ローコストで出店可能な好立地の施設となる。地域外の業者でも、商品内容によっては出店できるケースもあることから、全国の道の駅を対象としたビジネス展開の可能性もある。そのため、全国にある道の駅への出店をサポートするコンサルタント業も成り立っている。

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