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「うちの会社は在宅勤務に向いてない」って言うけれど

皆さんこんにちは、澤です。

COVID-19以降、在宅勤務になった方も多くいらっしゃるでしょう。
「日本は出勤前提のマインドセットが染みついている」「日本の住宅事情は在宅勤務に合わない」という話を、ボクは何度か耳にしました。
確かに、日本の都市部の住宅は狭いところが多く、在宅勤務をすると家族がすぐ近くにいて集中できないという場合もありそうですね。

とはいえ、実際のところ在宅勤務に苦労しているのは日本だけではないようです。
アメリカ、それもIT先進企業のGoogleでさえ、あれこれ手を尽くさなくちゃいけなかったようです。

学校が休校になっていて子供が家にいたりすると、仕事どころではなくなってしまう人がいるのも無理はないですね。
ボクの場合は、コロナ禍になるずっと前から自宅以外に事務所を借りていたので、リモートワークについてはごく自然にシフトすることができました。
(ついでに会社も辞めてしまいましたが・・・)

以前、COMEMOにも投稿しましたが、リモートワークをより快適にするなら、自分だけの居場所を探すのも一つの手段。
試してくれる人が増えるといいなぁと思ってます。

さて、今回お伝えしたいのは、「リモートワークとマネジメントの関係」です。
前出のGoogleさんなどにおいては、採用制度も評価制度もいわゆる「ジョブ型雇用」以外にあり得ないわけで、「プロとしての仕事ができないならさっさと消えてね♪」というカルチャーが完全に浸透していることでしょう。
なので、在宅ワークだろうと何だろうと、従業員の人たちは「定められた職責を証明する」ことに集中しているはずです。
だからこそ、記事にある通り燃え尽きちゃったりもするのでしょうけれど。
なので、マネジメントの仕事は「適正な業務量をキープするようにコントロールする」ことになります。

ところで、ボクはいろんな場面で、日本のいろんな企業の「偉い人」たちと「リモートワーク」
とか「働き方改革」の文脈で会話をさせていただきました。
その中で、しょっちゅう不安として聞いた話が「リモートワークだと、社員がサボっているかどうかを把握できないのではないか」でした。

このことについて、ボクはテンプレートのように二つのセンテンスを発しています。

「サボる人は、ずっと前からサボってます。」
「リモートワークになったら、サボり方がのびのびとするだけで、何も変わりません。」

そりゃそうでしょう(笑)
リモートワークになったからサボる、なんてのは幻想に過ぎなくて、サボるマインドセットを持ってる人は、いつ何時でもサボりますよ。
そして、問題はサボるかどうかではないのです。
サボって求められる結果を出せないのか、サボってるのに結果はしっかり出しているのか、それを見極められるかどうかなのです。

会社は仕事をして社会貢献をするための仕組みとして存在しているのであって、サボっているのかどうかを監視されるために存在してるのではありません。
サボろうと何しようと、会社の存在意義を満たすだけの貢献をしていれば、それでOKのはずです。
なのに、「リモートワークになったらサボるかも」なんて心配をしてるということは、評価制度も業務達成度を測る仕組みも、脆弱すぎるって証拠ですよね。

「うちの会社は在宅勤務に向いてない」という経営者や管理職の方々と数多くお会いしましたが、「マネジメントを真剣にやろうとしてないのでは?」と邪推したくなること多し、です。
在宅勤務に向いてないのではなくて、「自分の目の前にいたら仕事してるとみなす」なんていう、めちゃくちゃ雑なことしてなかったですか?と問いただしたいところです。

リモートワークが定着しつつある今こそ、「何をもって仕事をしたとみなすのか」を明確に測るための仕組みを作る組織が増えることを祈るばかりです。

今回は毒多めにしてみました!


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