「減価償却」から解放することで、ユーザーの成功体験はもっとひろがる。

私の会社が展開しているサービスはいわゆる今流行り!?の「サブスクリプション型」サービスです。

起業当時はまだあまり一般的なワードではなく、会社を操業してもうすぐ4年ほどになりますが、この4年でかなりサブスクモデルのサービスが増え、サブスクという言葉も一般的になったように思います。

どうしてうちのサービスがサブスクなのかというと、提供しているサービスがソフトウェアだからです。ハードを提供していると売り切りという概念が一般的ですが、ソフトウェアは「購入費」ではなく、「利用料」をいただいてサービスの継続・展開を行なっていきます。サブスク型が一般化するだろうという狙いがあったわけではなく、たまたま起業時の想定が今の主流になっていたことは運が良かったなと感じます(笑)

私が体験した「サブスク型がどうして受け入れられるか」についてお話ししたいと思います。私たちが提供している受付システムの類に、はまさに「買い切り型」と「サブスク型」があるのです。お客様から問い合わせなどをいただき訪問した際にこう言われたことは一度や二度ではありませんでした。

それは、「今使っている受付システムが買い切り型で、壊れてきているんですが減価償却の関係で、あと2年は変えられないんです。」

・・・・・なんと!

もう壊れかけているのに、変えられない現実!この話を聞いた時に、衝撃を受けました。それと同時に、「私たちは買い切り型で提供していないことがお客様を幸せにするんだ!」とも思いました。

買い切り型って選定し、決断した状態が最善の状態であるわけですよね。それに対して、「購入費」として代金を支払うわけです。確かに短期的に利用するもの、サービスであれば問題ないと思います。しかし、長期的に渡り会社のインフラになりうるサービスやシステムが、導入時が最善でそこから劣化して行ってしまうものであるのは、よろしくないと思うのです。

こういう経験や考え方が広まり、サブスク型のサービスが世の中でうけいれれれるようになり、広がってきているのだと思います。時には、

「ランニングで費用がかかるものは、予算を通しづらいんです…」と言われることもあります。

しかしその時は丁寧に、私たちが提供しているサービスが何をリプレイス(コストカット)し、買い切りのデメリットをお伝えし、サブスク型のサービスのメリットをお伝えすることで納得していただけます。

ソフトウェアは使っているうちに便利になっていくものです。それに応じて値段が上がることもあるかもしれません。しかし、それはきちんとしたユーザーの成功体験を元に設計されたものです。

「私はまだちょっと抵抗がある」と感じている方も、すでにサブスク型の生活を送っているかもしれません。それくらい身近になっている新しいビジネスモデル。これからどう広がり、どんな発展を見せていくのかは個人的にも興味深いです。

ユーザーはこれから成長していくサービスに期待して使うことで、企業側に要望や有益なフィードバックを発信しようと思う。

企業側は「売り切って終了」ではなく、顧客との関係性をより強化して行こうという動きにつながる。非常に健全な関係性が築けるこのビジネスモデルを実現すべく、弊社も一端を担えたらと思っております。

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