JHシンポ、注目は「上がらない物価を前提とした金融政策運営」への情報発信

JHシンポジウムの本来の趣旨は記事中にもありますように学会にとっての議論の場であり、目先筋による発言の揚げ足取りに終始する場所ではありませんでした。それが変わったのがバーナンキ元議長による2010年のQE2発言であり、以来、夏枯れ相場の大きな材料として恒例化してしまいました。今年は「上がらない物価を前提とした金融政策運営」についてどのような情報発信があるのか、注目したいと思います。

 個人的には「インフレが加速しても引き締めたい」という中銀の現行スタンスを肯定できるとしたら、それは「次の不況で中銀が空手(からて)となるのを防ぐため」といういわゆる糊代論くらいしかないと考えます。この点、糊代論には糊代論の筋があり、実際、不況下で中銀が空手は怖いことだと思いますので、今のうちに弾を込めるという行為は相応に評価されるべきとは思います。

しかし一方で、そうした理屈での正常化が実体経済にとって良いことなのかどうか・・・それはまた別の話であり、相場見通しやシナリオを作る身からすると、やはりそれは自傷行為の類として論じるしかないのかなと考えております。2001年や2007年の日銀に似ている部分があろうかと思います。

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO20278740T20C17A8000000/

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO20278740T20C17A8000000/

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