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人生で大切なことはリアル脱出ゲームが教えてくれた

みなさま、「リアル脱出ゲーム」をご存知でしょうか。

おそらく「名前は聞いたことある」なんて方が多いのではないでしょうか。

リアル脱出ゲームは、株式会社SCRAPが生み出した謎解きイベントです。

マンションの一室や野球場や学校、廃病院、そして地下鉄や六本木ヒルズなど様々な場所を舞台に、謎を解いてそこから「脱出」することを目的とした体験型ゲーム・イベントです。
引用:「リアル脱出ゲームとは?」

行ったことがなくて、くわしく知りたい方は、ぜひこちらのウェブサイトをご覧ください。

私は7年ほど前からハマってまして、数えてみたら過去130回ほど行ってました。

1度やると中毒性が強く、すぐにまた行きたくなる…そんな遊びです。

しかし、ただの遊びと侮ってはいけません。

リアル脱出ゲームのクリア率は平均10%前後。

難易度は相当高いです。

そんなリアル脱出ゲームでの成功や失敗を通じて、私は人生において大切なことをたくさん学びました。

今日は、私がいったい何を学んだのかについて書かせていただきます。

ちなみにこのnoteは、こちらのツイートを見て「書こう」と思い立ちました。(Special Thanks:ハヤカワ五味さん)

そう、リアル脱出ゲームは人生なのです(真顔)

(ハヤカワさんと同じ意味かどうかはわかりません)

1:良いチームには「多様性」と「比率」が重要

リアル脱出ゲームを100回以上プレイしていると、どうすればクリアしやすいか見えてきます。

その中でも特に重要な点は、チームにおける「多様性」と「比率」です。

まず「多様性」について。

よく謎解きの部分がフィーチャーされるので、頭が良くなければ参加しても意味がない……なんて考えがちですが、そんなことはありません。

謎が解けなくても、物を探すのが得意とか、整理整頓が得意とか、ちょっとした違和感によく気づくなど、リアル脱出ゲームでは多様な能力が求められるため、強みを発揮できる場面が必ず訪れます。

初心者だから気後れしちゃう人でも大丈夫。むしろ初心者の方が変にパターンとか偏見や思い込みがないため、情報や状況をありのままに受け止めるので、熟練者よりも違和感に早く気づく、なんてこともあったりします。

逆に謎解き特化型の人ばかりが集まっても、実は勝ちづらい傾向にありますなので、一定の多様性を持った上でリアル脱出ゲームには臨むべきです。

次に「比率」についてです。

リアル脱出ゲームは謎を解かないと進めないので、多様性が重要とはいえ、一定以上は謎解きが得意な人が混ざっていたほうが良いでしょう。

感覚値ですが、チームの半分は謎解きが得意な人で固めておくと安心です。

謎の量も多いですし、謎解きもジャンルの得意・不得意が人によってあるので、1人だけだと心もとないです。

また1人か2人は常に俯瞰して情報を整理する人を確保しましょう。謎を解いていると、それぞれの謎に集中しすぎて、全体を俯瞰できなくなります。

しかし最後に出てくる大謎は、今まで出てきた情報や謎をすべて把握した上で解かないと解けないことも多いです。

それと、リアル脱出ゲームでは謎や暗号を部屋の中で探す必要がある場合があるのですが、その時に思い切りの良い人が重宝されます。

「え、こんなとこひっくり返してよいの?」って場所に謎が隠れてたりするので、躊躇せずにひっくり返せる人は強いです。(もちろんルールは守りつつ)

あと謎を探すときでも俯瞰は重要で、「ここ探してなくない?」と気付ける人も重要です。

このように、チームのバランスが脱出成功に大きく関わってきます。

これはリアル脱出ゲームに限らず、チームで何かを成し遂げるときにおいて重要な観点ではないでしょうか。

保守的な人だけでもチームは成長しなくて、思い切りの良い人が突破口をこじ開ける。

個別のタスクを集中してこなすだけではなくて、俯瞰する人がいて正しい方向に事業が進む。

チームに営業しか居ないとうまく回らなかったのが、事務の人が1人入ってうまく回り始める。

もしうまくチームが機能していなかったら、この「多様性」と「比率」の観点で見ると、気づきがあるかもしれません。

2:冷静と情熱の切り替え

先ほども出てきましたがリアル脱出ゲームは、今までの情報を俯瞰をした上で解くフェーズと、個別の謎を集中して解くフェーズがあります。その時に、いかに「冷静」と「情熱」をすぐ切り替えられるかが鍵となります。

よくあるのが、集中して謎を解く熱中状態のまま、本来であれば冷静に俯瞰して解くべき謎を俯瞰できずに「え、わかんないわかんない!」と焦りまくって時間がいたずらに過ぎていってゲームオーバーするパターンです。

今から何をすべきかが分からない(謎が明確に示されているわけではない)フェーズでは冷静に情報を整理しつつ視点を変えてみて違和感に気づき、個別の謎を解く必要があるフェーズでは情熱を持って集中して効率よく解く。これが攻略するために必要です。

これも人生に適用できる頭の切り替え方です。

「今、何をすべきか不明瞭な状態」は数多く訪れます。仕事で言えば、まだ勝ちパターンが見つかっていないビジネスや、TODOや優先度が整理できていない状態がわかりやすいかもしれません。

そんな時は冷静に情報を把握しつつ、俯瞰して情報を整理すると自ずと答えが導かれます。

逆にやることがわかっていて集中して効率よくやっていく必要があるとき(例:成長事業の営業)は、情熱を持ってみんなで鼓舞して進めていくとうまくいきがちです。なのでモチベーションを上げられるような仕組みや仕掛けを用意するとうまくいきます。

私はディレクター歴が長いので、TODO管理はかなりこだわってやってきたのですが、TODOを実行するにあたって定期的にTODOの優先度を整理している人って実は少なくて、目についたタスクや自分が進めてて気持ちの良いタスクを優先的にやってしまいがちです。

これはまさに「冷静と情熱の切り替え」です。

ポイントは、なにをすべきかわかっている熱中状態だと、今どう動けば良いかわかりやすいのですが、冷静になってなにをすべきか検討するのは、意識的にやらないと人はなかなか実行できません。

だからリアル脱出ゲームは脱出率平均10%前後だし、人生って難易度が高いんだと思います。

3:思い込みを破壊する

リアル脱出ゲームをしていると、人がどれだけ思い込みに囚われているかに気づきます。

熱中して謎を解いていると、その時に必要な情報だけを見て、不要な情報は読み飛ばして進めてしまうんですね。

しかし後半になってその読み飛ばした情報が重要になってくる、なんてことも多いです。

なので熟練者になると、謎解きが停滞した時に今までの情報をもう1度ていねいに見直します。

その時に、単に読み込むだけではなく、自分が思い込みや既成概念に囚われていないかを同時に検証しています。

すると、今まで見ていた情報に違う意味が付加されて、謎が解ける…。そんな経験を何度もしてきました。

ここでは、思い込みを破壊する2つの方法を学べます。

1つは一次情報の把握です。

特にTwitterは顕著ですが、一次情報ではないデマやウワサがあっという間に拡散してしまいます。これも思い込みによる弊害です。

ビジネスにおいても二次・三次の情報を信じて動いたらとんでもない目に遭うなんてことはザラです。

何かを判断する時は、思い込みではなく、アクセスできる限りの一次情報を得た上で判断していくべきでしょう。

もう1つは前提条件の確認です。

伝わると思ったのに相手にまったく伝わらなかった、なんてことはよくあります。これも思い込みによる弊害です。

思い込みの原因は、無意識に刷り込まれた前提条件が誤りである場合が多いです。

前提条件が変わると、同じものでも意味が変わります。なので思い込みで判断しないためにも、常に前提条件を確認する作業を怠ってはいけません。

4:情報共有と役割分担

リアル脱出ゲームに参加すると、スタッフから必ず「情報共有と役割分担が重要です」と言われます。

例えば、実際に部屋に10人で閉じ込められて、その部屋の中にある謎を探して解く必要があるリアル脱出ゲームがあるのですが、その時にAさんが見つけた謎とBさんが見つけた謎をあわせないと解けない謎があったりします。

ここで情報共有が行われていないと、謎は永遠に謎のままです。

あとよくあるのが、謎解きが得意な人が1人で謎を抱え込んで、結局それが解けなくてボトルネックになって時間をロスしてしまうパターンです。

なので複数の人で謎を共有して解くと、謎解きが得意じゃない人でもふと気づいたりすることがあるので、情報共有を侮ってはいけません。

またその10人が役割分担をせずにずっと謎を探し続けて誰も解こうとしないと、いつまで経っても前に進みません。

”1:良いチームには「多様性」と「比率」が重要”でも言ったように、クリアには複数の役割が必要なので、最初に必ず誰が何をやるのか決めておくべきです。

この「情報共有と役割分担」は、仕事では特に重要です。

情報共有だと、ベタな手法としては「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」だったり、最近は「ザッソウ(雑談・相談)」なんて手法も提唱されてますが、メンバーの情報を共有することでチームの効率が高まります。

また情報に差があると、ベストプラクティスを知らないことで作業効率が悪くなったり、前提が共有されていないせいでコミュニケーションコストが上がったりします。

役割分担をやらないままプロジェクトを進めると、「あれ、このタスク誰がやるんだっけ」なんてこともしばしば。

役割分担なんて当たり前だと思いがちですが、世の中を見渡すと役割分担を明確にしていないプロジェクトは多いです。

日系企業だと仕事内容(ジョブディスクリプション)を明確にしないカルチャーだからなのか、責任を負いたくないからなのか、役割分担を明確にしない傾向があるように思います。

だからリアル脱出ゲームの脱出率は低いのかもしれません。

役割分担は一番最初にやりましょう。

5:ゴールと制限を確認する

リアル脱出ゲームは、最初にゲームのクリア条件とルール(制限)が提示されます。

「え、"脱出ゲーム"なんだから、脱出すれば良いんじゃないの?」と思うかもしれませんが、このクリア条件が侮れなくて、正確にクリア条件を理解して初めて謎を解くヒントを得られたり、クリア条件から考えるとおかしな現象が起きて違和感に気づけたりします。

またルールは色々あるのですが、例えばスマホが禁止だったり、紙とペンを使って良かったり、制限時間が設定されていたり(たいてい60分)と、このルールをいかに有効活用するかが勝負の分かれ目になります。

このゴールと制限を意識せずにプロジェクトやタスクを進めてしまうと、たいてい失敗します。

以前私が書いたプロジェクトのキックオフについて書いたnoteがあるのですが、そこでもこの「ゴール」と「制限(ここではリソースと表現)」について書いています。

▼プロジェクトのゴール(終了条件)
プロジェクトには必ず終わりがあります。なので、プロジェクトの終了条件が何なのか?をすり合わせておく必要があります。
そうでないと、プロジェクトと関係ないタスクをやってしまったり、終わったと思い込んでたら実は終わってなかった…といった事件が起きます。
特にお客さまに納品したら終わるプロジェクトだと、納品形式をミスってやり直し…そんな悲劇も数多く見てきました。
またリスク回避だけでなく、みんなで同じ方向を向いて一致団結するためにも、ゴールは確認しましょう。
▼使えるリソース
プロジェクトは限られたリソースの中で、最大限クオリティの高いアウトプットを出すことが求められます。
なので、使えるリソースが何なのか全員で共有しておくと良いでしょう。
例えばWebサイトを作る時に、使える画像が何があるか分かっておくとデザイナーさんが動きやすい…といったことです。

意外とゴールと制約の観点も見落としがちなので、常に意識するくらいでちょうど良いかと思います。


リアル脱出ゲームの愛を語っていたら約5000文字くらいになりましたが、結論としては「みんな、リアル脱出ゲーム、行こう!」ってことです。

ほぼ毎日、全国各地でリアル脱出ゲームは開催されています。

仕事帰りでも、ちょっとした空き時間でも参加できますので、ぜひ行ってみてください。

新型コロナウイルスが不安な方は、リアル脱出ゲームの本もたくさん出てますので、そちらで楽しむのも良いかと思います。

みんなでリアル脱出ゲームをやって、人生を学びましょう。

★あわせて読みたい

リアル脱出ゲームを創った人、加藤隆生さんのインタビュー。超尊敬してるクリエイターの1人です。


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